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高級和牛もカニもノドグロも急落…新型コロナ禍、農林水産業から悲鳴

 新型コロナウイルスの感染拡大が進み、農林水産業に影響が広がっている。ブランド牛などの価格が下落し、感染者が出た地域では産品に対する風評被害まで出ており、関連団体は自民党に早期の対策を求めている。政府は4月にも緊急経済対策をまとめる方針だが、食生活を支える第1次産業への下支えも喫緊の課題となっている。(中村智隆)

訪日客減と宴会自粛の余波

 「高級和牛の価格が大幅に急落している」

 そんな切実な訴えをしているのは、全国農業協同組合中央会(JA全中)だ。神戸牛などの高級ブランドの牛肉は、中国などからの訪日外国人客が需要の多くを支えていた。だが、新型コロナウイルスの影響で訪日客が減少し需要が低迷。東京食肉市場の19日の和牛相場はA5ランクで1キロ当たり2164円と、1月の平均価格から約20%下げた。畜産業者は大幅な収入減を余儀なくされている。

 影響は和牛にとどまらない。「ブランドガニ」が多いズワイガニなどの価格も振るわない。全国漁業協同組合連合会(JF全漁連)の担当者は「例年ならある程度値段が付く品目で単価が下がっている」と肩を落とす。訪日客の減少だけでなく、宴会などの自粛も需要減退に追い打ちをかけているという。

 水産庁によると、東京・豊洲市場で例年高値のマグロの大トロも売れ行きが悪い。山口・下関ではフグの価格が前年比で約4割下落。ノドグロでも今年1月末に比べ約3割落ち、「高級魚介」が軒並み価格を下げている。

イベント中止で木材需要も

 自粛ムードに対しては木材産業も戦々恐々としている。住宅フェアなどのイベントが中止になり、「受注機会が減少して新規需要の掘り起こしが難しくなっている」(全国木材組合連合会)からだ。木材業界関係者は「木材の用途は建築が多い。消費マインドが冷え込んでニーズが減らないか心配だ」と語る。

 輸出にも不安が広がる。北海道のホタテは中国人バイヤーの日本への入国制限で「商談が成立しない。中国経済も低調で大打撃だ」(水産関係者)と嘆く。

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