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既存薬の転用加速…新型コロナ治療薬、開発は手探り

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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け治療薬の開発が本格化している。早期の実用化を目指して既存の薬を転用する動きが加速しており、症状が改善したケースも出てきた。半年後には実現への道筋が見えてくると期待する声もあるが、さらに多くの症例を集めて慎重に検討する必要があり、まだ手探りの状態だ。

■対エボラ、エイズ、インフルから

 新型コロナウイルスは治療法の確立が緊急の課題になっている。政府や企業が急いでいるのは、別のウイルスによる病気を治すために開発された薬の転用だ。ウイルスが体内で増殖する仕組みは共通点が多く、新型コロナにも使える可能性がある。国の承認を既に得ている薬なら、安全面での信頼性も比較的高い。

 政府が注目しているのは、米国の企業が開発したエボラ出血熱の治療薬「レムデシビル」とエイズ治療薬「カレトラ」、富士フイルム富山化学が開発した新型インフルエンザ治療薬「アビガン」の3つだ。

 レムデシビルとアビガンは、細胞内でウイルスが増殖するために行う遺伝子の複製を阻止。カレトラはウイルスの増殖に必要な物質の働きを妨げ、症状の悪化を抑える。いずれも国立国際医療研究センターが中心となり、治療効果などの検証に入った。

 レムデシビルは国が使用を認めていない未承認薬だが、既に人道的な観点で重篤な患者に投与され、一定の効果が出たようだ。米国でも承認されておらず、同センターは月内に米国との共同治験を始める。

■治験終了に数カ月かかる可能性

 治験データの検証には、投薬の条件や有効性の判断基準といった評価手法を細かく決める必要があり、対象患者も通常は20人程度が必要だ。患者の協力が得られるかは不透明で、治験の終了までに数カ月かかる可能性もある。

 カレトラやアビガンは国内で患者への投与が始まった。ただ、症状が改善しても併用した他の薬の影響や、自然に回復した可能性は否定できない。アビガンは胎児に悪影響を及ぼす恐れがあり、妊婦の使用は禁じられている。

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