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国登録文化財に「旧十八屋」堺の旧市街地に残る江戸建築

 堺市堺区の旧市街地「環濠エリア」にある江戸時代の町家建築「旧十八屋」を国の有形文化財に登録するよう、文化審議会が19日、文部科学相に答申した。戦災などで大部分が消失した旧市街地で、江戸時代の町家空間を知ることができる貴重な建築物などと評価されている。

国の文化財に登録される旧十八屋=堺市堺区
国の文化財に登録される旧十八屋=堺市堺区

 市文化財課によると、江戸時代後期に建てられたとされる二軒長屋で、2階に設けられた目の細かい縦の格子が等間隔に並ぶ「虫籠窓(むしこまど)」が特徴。今の所有者の購入時に料理の出前に使う「おかもち」が残されていたことなどから、江戸時代には仕出屋を営んでいたとみられる。

 現在は個人が所有し、講演会や地蔵盆が開かれる地域コミュニティーの場として活用。所在する地名から「櫻(さくら)館」の名称で地域住民に親しまれている。

 所有者の志賀和子さん(同区)は「古い建物を残していくのは難しいが、登録を機に貴重な建物だということを認識してもらえればうれしい。今後の活用方法もさらに考えていきたい」と地域の財産であることを強調。登録後は修理などに国庫補助があることから、関係者らは保存やさらなる活用に期待が持てるとしている。

 旧十八屋があるのは、旧市街地でも戦時中の空襲などを免れた地区。周辺には国の重要文化財の山口家住宅をはじめ町家や神社仏閣など歴史的な建造物が多く残り、いまでも包丁や線香など伝統産業を営む職人が職住一体の生活を送っている。

 登録有形文化財制度は、対象施設を活用しながら次世代に伝えていくことが目的。登録されると、修理などにかかる費用の5割を国が補助するほか、固定資産税の軽減や相続税の財産評価額で控除を受けられる。

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