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【しずおかこのひと】障害者雇用で農業を変える 京丸園 鈴木厚志さん

京丸園では自社ブランドの「京丸姫ちんげん」を栽培している=浜松市南区(田中万紀撮影)
京丸園では自社ブランドの「京丸姫ちんげん」を栽培している=浜松市南区(田中万紀撮影)
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 障害者の職場といえば授産所や工場の生産ラインのイメージで、農業現場はあまり思い浮かばない。しかし浜松市南区の「京丸園」は、従業員100人のうち4分の1の25人が障害者。その障害者の活躍もあり、農園は拡大し、売り上げも伸びている。農業現場に障害者を雇用する「農福連携」のパイオニアとして、同社の鈴木厚志社長(55)は人材の多様化と働き方改革を推し進めている。(田中万紀、写真も)

 --障害者雇用を始めたきっかけは

 「25年前に求人を出したら、障害者の親子が来てくれました。お断りしたらお母さんから『給料はいらないから雇ってほしい。お金の問題じゃない』と懇願され、その言葉が当時30歳だった僕にすごく引っかかったのです。その年から1年に1人ずつ障害者を雇おうと決めました。25年間続けて、今では25人になりました」

 《京丸園は、多様な人材を活用した「ユニバーサル農業」の実践が評価され、昨年末に農林水産祭の経営多角部門で天皇杯を受賞した》

 「障害者のようにハンディのある人を基準にすれば、高齢者や女性も働きやすくなる。それがユニバーサル農業の考え方です。障害者はそのままでは働けない。しかし彼らの力を借りて自分たちの農業を変えていけばいいのです」

 --どこをどのように変えたのですか

 「一番に、作業指示を見直しました。初めて障害者を雇ったとき僕は『トレーをきれいに洗って』と指示しました。1時間たって見に行ったら、その子は同じトレーをずっと洗っていて作業が全く進んでいない。びっくりして養護学校の先生に文句を言うと「その子が悪いのではなく、あなたの指示が悪い」と返されたのです。そこで次は「トレーの上でスポンジを5回上下して洗い、次に移ってください」と指示してみました。するとその子は見違えるようなスピードできれいに洗えるようになりました」

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