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生活用品品薄…殺気立つ店頭「限界近い」 埼玉県内のマスク供給見通し立たず

 新型コロナウイルスの感染拡大は、紙製品をはじめとする生活用品の深刻な品薄状態をもたらした。ドラッグストアなどでは、トイレットペーパーの品ぞろえは回復しつつあるものの、マスクはなお品薄が続き、店員らが殺気立つ客への対応に窮している。

 紙製品不足の深刻さが頂点に達していた2月下旬の夜、さいたま市浦和区の男子大学生(23)と、長野県から訪れていた交際相手の女性会社員(22)は、生理用品を求めてドラッグストアを何軒も回っていた。

 女性は「どこに行っても一つも残っていない。(夜遅いので)家に取りに戻ることもできず、代用品を考えている」。何度も「ごめんね」と謝る女性に、男子大学生は「もう一軒行ってみよう」と声をかけていた。

 紙製品の不足は、「マスクと原材料が同じ」などとするツイッターへの投稿がきっかけとされ、買い占めに走る消費者が相次いだ。最近になって品薄状態は少しずつ解消されてきたが、今も「紙製品の購入は1家族1個」といった告知を店頭に掲示している店舗は少なくない。

 埼玉県内に本社を置くあるドラッグストアでは、週6日、トイレットペーパーなどの紙製品が全店舗に納品されているが、開店前から並ぶ客に買い占められるなどして需要に追いつかないという。紙製品は体積の大きい商品も多く、トラックによる配送にも限界がある。

 より深刻なのはマスクの品薄だ。埼玉県内の多くのドラッグストアでは現在も供給不足解消の見通しは立っておらず、関係者は「異常な需要増で卸問屋の奪い合いをしている。過去に類を見ないパニックに対応が追い付かない」と漏らす。

 店頭からマスクが消え、いらだつ客も少なくない。

 「入荷がありません。申し訳ございません」と説明する店員に「なぜお前はマスクを着用しているのに、こっちはできないんだ」「本当は隠しているんじゃないか」と詰め寄ったり、購入個数の制限を伝えられると「これは頼まれて買うものだ」と開き直ったりする客もいるという。

 ドラッグストアの担当者は「毎日、何度も何度も同じ対応を繰り返している」と辟易(へきえき)し、疲れ切った様子でこう続けた。

 「現場は殺気立っている。もう2カ月近くこの状態。限界も近い…」(飯嶋彩希)

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