PR

ライフ ライフ

チンパンジー由来のiPS細胞から神経幹細胞

京都大霊長類研究所で飼育しているチンパンジー(今村公紀助教提供)
京都大霊長類研究所で飼育しているチンパンジー(今村公紀助教提供)
その他の写真を見る(1/3枚)

 チンパンジー由来のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から神経細胞などに変化する細胞を作製し、その過程で働く遺伝子を解析することに成功したと、京都大霊長類研究所などの研究グループが12日、発表した。人などのiPS細胞と比べることで、人の脳機能や知性の起源の解明につながるという。研究成果は2月28日付の国際学術誌の電子版に掲載された。

 人の脳機能の進化を解明するには、最も近縁なチンパンジーと比較して、脳が形成される過程を調べることが最適とされる。一方、チンパンジーや人間の受精卵や胎児を使って脳神経ができる仕組みを研究することは技術的・倫理的に難しく、iPS細胞を使った実験が行われている。

その他の写真を見る(2/3枚)

 研究グループは、霊長類研などで飼育するチンパンジー3頭の皮膚から培養した細胞を使って、チンパンジー由来のiPS細胞を作製。特殊な化学物質を加えて培養したところ、7日間で脳の神経細胞などの元となる神経幹細胞の塊(ニューロスフェア)を作製することに成功した。

 また、作製過程で働く遺伝子を解析したところ、人間と同様の遺伝子が働いて神経幹細胞ができることを確認した。

研究成果について説明する今村公紀・京都大霊長類研究所助教=12日、京都市左京区の京都大学(桑村大撮影)
研究成果について説明する今村公紀・京都大霊長類研究所助教=12日、京都市左京区の京都大学(桑村大撮影)
その他の写真を見る(3/3枚)

 研究グループの今村公紀(まさのり)助教(幹細胞生物学)は「今後は人や他のサルのiPS細胞と比較して、人らしさを生み出す遺伝子の特定や、その機能の解明を進めたい」と話している。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ