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新型コロナは「パンデミック」 WHO事務局長が発表

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)
新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は11日の記者会見で、感染が拡大する新型コロナウイルスについて「パンデミック(世界的な大流行)といえる」と述べた。WHOがパンデミックに相当すると表明したのは、2009年に流行した新型インフルエンザ以来11年ぶりとなる。感染が世界各地に広がり、歯止めがかからない状況を踏まえ、パンデミックと認定した形だ。

 パンデミックは、感染症が制御不能で大規模に流行している状態を指す。各国に対策の義務が課されるわけではないが、宣言することでワクチンの増産などを勧告する効果がある。

 WHOの規定ではインフルエンザに対してのみ使用される用語だが、世界の大規模感染を受けて、テドロス氏は予防などの対策強化を各国に促すために例外的にパンデミックの表現を使用したとみられる。

 テドロス氏は11日の会見で、「WHOは新型コロナウイルスの感染状況を24時間体制で評価してきた」とした上で「中国以外での感染者数が過去2週間で13倍に、感染が確認された国の数は3倍に増えた」と分析。「今後、数日や数週間で、感染者数や死者数、ウイルスに影響を受ける国の数がさらに増加すると予想している」と危機感を示した。

 新型コロナウイルスの感染拡大は中国を発端とし、日本や韓国、イタリアなどの欧州諸国、イランを中心とした中東地域に拡大。全世界で感染者数が約12万人、死者数は4千人以上に上っている。

 新型コロナウイルスをめぐっては、WHOは1月30日に感染拡大が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当すると宣言。2月28日に世界全域の危険性評価を「高い」から最高レベルの「非常に高い」に引き上げた。しかし、これまで、世界で報告された感染者数のうち大半を中国が占めているなどとし、パンデミックの表現の使用には慎重な姿勢を示していた。

パンデミック ギリシャ語のパン(全ての)とデモス(人々)が語源の英語で、世界中の人に感染する可能性がある病気が、制御不能で大規模に流行している状態。世界保健機関(WHO)はインフルエンザについてのみ用い、流行が進むに従い「パンデミック期」に入ったと宣言することでワクチン増産を促す狙いがある。新型コロナウイルス感染症を巡り、WHOは最高レベルの警告の「緊急事態宣言」を既に発出。現行規定では、これを上回る「パンデミック宣言」は存在しない。(共同)

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