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【THE INTERVIEW】女優、タレント・松島トモ子さん 『老老介護の幸せ 母と娘の最後の旅路』

認知症の母に子守唄を歌ったという松島トモ子さん。それでも「母は『音程が悪い』ですって」(川口良介撮影)
認知症の母に子守唄を歌ったという松島トモ子さん。それでも「母は『音程が悪い』ですって」(川口良介撮影)
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『老老介護の幸せ 母と娘の最後の旅路』(飛鳥新社・1400円+税)

泣くのはいやだ、笑っちゃおう 「神さまがくれた貴重な日々」

 「最初のころは毎日死ぬ思い。朝、母の部屋に行くとき、息が止まっていてくれたら…なんて思うこともありましたが、今は一日でも長生きしてほしい。こういう心境になれるんだなって思いますね」

 女優、タレントの松島トモ子さんが母、志奈枝さんの介護経験をつづった『老老介護の幸せ』を出版、4年にわたる壮絶な日々を涙と笑いで振り返っている。

 〈それはまさに崩壊だった〉。どんな時でもおしゃれ、シャキッとしたレディーで、「トモ子ちゃんの立派なお葬式を出してから私は死にます」と言っていた志奈枝さんに異変が起きたのは平成28年春、95歳のときだった。

 〈家具を倒して暴れまわる。物を投げつけながら口汚く私を罵(ののし)り、つかみかかってくる〉〈ある日、母は突然包丁を持ち出して迫った。「トモ子ちゃん、一緒に死にましょう」〉

 敬愛する母が認知症で荒れ狂う姿に呆然とし、仕事にも影響が出て、松島さんは過度のストレス障害で倒れてしまう。40キロの体重が33キロまで減っていた。やがて「レビー小体型認知症」の病名が判明。「病名を言われてホッとした。あ、病気なんだなと。病気の母と正常の母、二人の母がいると思えばいいって」

 実際、荒れるときもあれば、ふっと正気に戻るときも。介護に疲れ、居間の床で寝込んでしまった松島さんに毛布をそっとかけてくれることもあった。

 松島さんの一日は朝5時のおむつ替えから始まる。70歳までお湯も沸かしたことがないほど家事経験がなかったが、奮闘。デイサービスやショートステイ、訪問診療と訪問介護も利用して在宅介護を続けている。

 「友達は『トモ子に家事は無理』って自宅介護に反対したけど、見よ、この雄々しい姿をといいたい(笑)」

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