新型コロナ 札幌市のライブバーで5人感染
感染が拡大している新型コロナウイルスをめぐり、札幌市は7日、この日市内で感染が確認された60代男性会社員2人が2月26日に同市中央区のライブバー「シング・シング・シング」を客として訪れていたと発表した。同店では、これまでに店の女性従業員3人の感染が判明しており、店の客や従業員の感染者は計5人となった。
感染者の集団(クラスター)が形成されたかについては、今後の調査を経て判断する。
市によると、客の男性2人は、3月3日に感染が確認された60代の女性従業員の濃厚接触者で、保健所が健康観察をしていた。この女性従業員と一緒に同店で2月19日に勤務していた20代と30代の女性従業員も、それぞれ29日と3月3日に陽性と判明していた。
同店は北海道最大の繁華街、すすきの地区にあり、市によると、広さ約40平方メートルで最大30人程度の客がライブショーやカラオケを楽しむ小規模のバーという。中高年の常連客が多いが、2月26日は特定できない客も出入りしていた。
このため、市は店側の承諾を得て店名の公表に踏み切った。26日の同店の利用客に、発熱などの症状があれば市の相談窓口に連絡するよう呼びかけている。
北海道と札幌市は7日、この男性会社員2人を含む8人の感染を新たに発表し、道内の感染者は計98人になった。