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給食停止で広がる波紋 困惑、発想転換…業者あの手この手

小学校などの給食で使われる予定だった野菜を販売しているJAの農産物直売所「あだち菜の郷」=7日午前、東京都足立区(佐藤徳昭撮影)
小学校などの給食で使われる予定だった野菜を販売しているJAの農産物直売所「あだち菜の郷」=7日午前、東京都足立区(佐藤徳昭撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大による一斉休校に伴う給食の停止で、損失を受ける生産者や加工業者が悲鳴を上げている。業界団体のなかには損失補償を求める動きもあり、先の見えない状況に不安を募らせる。一方、給食で使う予定だった食材を廃棄せずに店頭販売に切り替えたり、別の商品で損失を補ったりするなど工夫や支援の輪も広がりを見せている。

■従業員休暇に

 「3月の売り上げは5割以上落ち込むだろう。この分の補償はどうなるのか」。学校給食用の麺を製造する「小松川東屋製麺」(東京都江戸川区)の代表、池田政弘さん(60)は顔を曇らせる。

 同社は小中学校など150校分のラーメンやうどんなどの製造や配達を請け負っており、売り上げの6割を給食が占める。休校によるキャンセルの連絡を受け、すぐに給食用の製造を止めたため「食品ロス」はなかったが、本来であれば5月に入る予定の3月分の売り上げの目途は立っていない。

 こうした影響で、製造と配達の担当者2人を休ませざるを得ない状況に。池田さんは「学校が休みになることは仕方がないけど、少しずつ支障が出てきている」と話す。

■発想を転換

 「自粛ムードで気分が沈みがちなので、面白いことをやってアピールしようと思った」。豆腐製造販売「土佐屋」(新宿区)の川田学さん(32)は、給食停止で学校に納入していた豆腐や油揚げがキャンセルになったのを逆手に取り、土曜限定で店頭販売していた「おから入り豆腐ドーナツ」を平日にも売ることを決めた。

 「目標1万個」を掲げる。この企画を投稿したツイッターが拡散された効果もあり、これまで1日100個ほどの販売だったドーナツが300個を売り切るようになった。3月分の損失は約100万円になるが、「少しでもカバーしたい」と願う。客から「頑張って」と励ましの声をかけられることもあるという。

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