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一斉休校、茨城の県立は2日から 市町村立は6日までに要請方針

一斉休校の要請に伴い、会見で県の方針を述べる茨城県の大井川和彦知事(左)=28日午後、県庁(永井大輔撮影)
一斉休校の要請に伴い、会見で県の方針を述べる茨城県の大井川和彦知事(左)=28日午後、県庁(永井大輔撮影)

 新型コロナウイルス感染拡大により全国の小中高などの臨時休校を政府が要請したことを受け、茨城県の大井川和彦知事は28日、県立校は原則3月2日から休校とし、市町村立校には6日までに休校するよう要請する方針を示した。学校での集団感染を防ぐための措置だが、一部の関係者からは「逆効果なのでは」と疑問視する声も上がっている。

 茨城県教委によると、県立校は原則2日から休校とし、部活や課外活動も禁止。特別支援学校では生徒の個別の状況を踏まえて学校で預かるなど配慮する。入試は予定通り実施するが、合格発表は掲示板では行わずインターネットのみとする。修了式は通知表の伝達のみで全校で集まる式典は実施せず、卒業式も来賓参加は原則禁止とし、あいさつも短縮するなど必要最小限にとどめる。

 市町村立の学校は5日までを準備期間とし、市町村ごとに6日までに臨時休校を開始するよう要請した。低学年の児童を学童保育で預かってもらうためには時間が必要と判断したため、準備期間を設けた。

 休校中も教員は出勤し、課題作成や電話などで生徒の様子を確認する業務を行う。休校に伴い給料の大幅減が見込まれていた非常勤講師は課題作成や指導の補助、調理員や学習支援員などのパート従業員については研修や職場環境整備などを実施して報酬を支払い、生活への影響を最小限にとどめる。

 一方で今回の性急な要請に戸惑いの声も。大井川知事は会見で、徹底的にウイルス対策を行う政府方針に理解を示しながら「要請は報道で知った。茨城はまだ感染者が出ていないが、驚きを禁じ得なかった」と述べた。

 ある県議は「休みの機会に遠出し、県外で感染する可能性もあるのではないか」と語り、政府による突然の要請を疑問視した。

 茨城県内の学校関係者らにも戸惑いが広がった。

 龍ケ崎市の平塚和宏教育長は「昨夜、ニュースで知った。事前の連絡はなく寝耳に水だ」と驚いた。同日午前、市教委幹部と校長数人で校長役員会を開き、卒業式のやり方や休校に伴う問題点、学童保育などについて話し合った。

 多くの教育関係者はウイルス感染から子供を守るための休校という措置には一定の理解を示す。その上で、つくば市の小学校校長は「3月は卒業や進級、人によっては転校もあり、指導するうえで最も大事な時期。とにかく時間がなさすぎる」と嘆く。

 石岡市の小学校校長も「卒業式だけはきちんとやりたい。準備や予行練習をして本番を迎える。その全部が教育であり、ただ卒業証書を渡せばいいというものではない」と話す。

 取手市の40代の男性教諭も「共働き家庭も多く、子供に障害があると、誰かみる人が必要だ。国や県はそこまで考えてほしい」と要望する。

 県南地区の中学3年生の女子(15)は、「これから県立高の受験で先生に相談することも多い。いろいろ思い悩む時期に友達に会えなくなるのが一番さみしい」とうつむいた。

 臨時休校で共働き家庭などが頼りにするのが学童保育だ。現在、多くの自治体で学童保育を実施するとしているが、対応にはばらつきがある。

 つくば市は臨時休校期間も登校が可能だ。校内で自主学習したうえで、午後3時からは通常通り学童保育を実施。守谷市も通常の登録者を対象に午前7時半から午後7時まで開設する。両市とも「共働き家庭のため開設はするが、どれだけの子供が来るか当日にならないと分からない」と困惑顔だ。

 取手市は学童保育を開設するが一部を変更。通常は小1~6を預かるが、臨時休校中は小3までを対象とし、午後3~7時の時間も期間中は午前8時~午後5時とする。市教委関係者は「時間がないが、何とかするしかない」と自らに言い聞かせた。(永井大輔、篠崎理)

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