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国会も軍も裁判まで…韓国、感染影響一気に 「封鎖」めぐり混乱

 新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない韓国で、文在寅大統領は「ここ数日が山場」とみて拡大阻止に全力で当たる意思を強調した。急激な感染の拡大の影響は感染者が集中する南東部の大邱や慶尚北道(慶北)地域に暮らす住民の日常だけでなく、さまざまな分野に波及している。(ソウル 桜井紀雄)

■文在寅大統領、大邱で釈明

 「政府は大邱・慶北とともにウイルスとの戦いに勝利する」。文氏は25日、大邱での対策会議に出席し、こう力説。大邱・慶北地域の封鎖の可能性については地域的な封鎖ではなく、感染の拡散を最大限遮断するということだと釈明した。

 政府と与党「共に民主党」は、これに先立つ会議で大邱・慶北に対し、「最大限の封鎖措置」を実施する方針を表明した。中国の感染発生の中心地である武漢のようになる事態を警戒して地元住民らが反発するのは必至で、大統領自ら火消しに回った形だ。

 政府はすでにこの地域の住民に外出自粛を要請しており、大邱市内で人や車の通りはめっきり減っている。ただ、24日朝には、大手スーパー前で長蛇の列ができた。マスクが優先販売されると聞きつけた市民らが殺到したためだ。人の密集を避けるよう呼び掛けられる中、必需品のマスクの不足から人が集まらざるを得ない現象が生じている。

■補正予算編成ストップ、Kリーグ延期

 政府・与党は、感染拡大に対応するため、補正予算の早期編成も打ち出したが、審議が行われるべき国会も感染者の訪問が判明し、24日から一時閉鎖されている。与野党の幹部らも感染がないか検査を受けた。4月の総選挙を前に与党は、対面接触の伴う選挙運動を当面、取りやめる方針を決めた。野党の有力候補らも遊説日程の変更を余儀なくされている。

 全国の裁判所にも緊急性のない裁判の延期が勧告された。複数の感染者が確認された韓国軍では、接触の可能性がある将兵らについて、数千人規模で隔離措置が実施されている。全ての野外訓練の見合わせが決まったほか、全国で若者らの入隊の可否を判断する兵役判定検査も延期となった。

 韓国プロサッカー連盟が今週末に予定していたサッカーKリーグの開幕戦を延期したり、音楽公演が中止されたりするなど、文化・スポーツ分野にも波及している。中東のヨルダンが韓国からの入国を禁じたことで、この地域でのロケを準備していた人気俳優出演の映画の撮影が再考を迫られる事態ともなっている。

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