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新型肺炎 「決行宣言」市民マラソンも断念

 新型コロナウイルスによる新型肺炎の問題を受け、岡山県総社市は23日開催の「そうじゃ吉備路マラソン」の実施を断念した。片岡聡一市長は「(一般参加を断念した)東京マラソンに迎合する必要はない」など、ぎりぎりまで決行する意向を示していたが、クルーズ船の乗客で死者が出るなどしている中で、最終的に「状況が変わった」と苦渋の決断をしたという。

「決行」宣言したが…

 「最大の防御策、注意を払って、決行したいと考えております」。2月19日午後、総社市庁舎で行われた臨時記者会見で片岡市長はこう宣言した。会見は新型肺炎問題を受け、市民から1日50件以上の問い合わせが相次いだことなどから開かれたものだった。

記者会見を開いて「そうじゃ吉備路マラソン」の決行を表明した際の片岡聡一・総社市長(中央)=19日、岡山県総社市
記者会見を開いて「そうじゃ吉備路マラソン」の決行を表明した際の片岡聡一・総社市長(中央)=19日、岡山県総社市
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 全国的には、大阪府が府主催イベントを1カ月間延期・中止する決定を下し、東京マラソンも一般参加を取りやめている。そうじゃ吉備路マラソンと同じ23日に開催予定だった「世界遺産姫路城マラソン2020」(兵庫県姫路市)や「第11回いわきサンシャインマラソン」(福島県いわき市)は中止が決まった。

 一方、同月16日に京都市で行われた「京都マラソン」では、中国在住のランナーの参加自粛を要請したが、応じなかった人がいた。そうじゃ吉備路マラソンの参加ランナーは2万人以上、スタッフは2600人以上。この中に外国からの参加はなく、海外から戻ってきて走る人もいなかったことが、決行をぎりぎりまで考える背景になった。

 このため総社市は、ランナー、スタッフ向けに最大2万4千枚のマスクを用意し、会場の100カ所にアルコール消毒の設備を準備。さらに例年より医療スタッフの数を増やし、新型肺炎が疑われる人が出た場合、隔離し、倉敷中央病院への緊急搬送の措置を講じるなどの備えをとっていた。

地方開催の熱意

 そうじゃ吉備路マラソンは平成21年に開始。地方都市の中でも規模の小さな総社市で行われるため、知名度は決して高くはなく「企業にお願いをしてまわって、参加してもらっている状態」(同市担当者)。他の大型マラソンと違い海外から参加する人も少なく、運営の一部を広告代理店が担うこともない。市が事務局となって着実に人を集め、2万人規模の大会に育ててきた。岡山市街地で開催の「おかやまマラソン」(26年開始)の計画段階で、片岡市長が県に「競合は避けるべきだ」などとして中止を要望したこともあった。

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