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【環球異見】新型肺炎とクルーズ船 隔離2週間は疫学的な悪夢

バスで横浜駅前に運ばれ解散するクルーズ船の下船者ら=2月21日、横浜市
バスで横浜駅前に運ばれ解散するクルーズ船の下船者ら=2月21日、横浜市
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 英字紙クメール・タイムズ(電子版)は18日付の記事で、入港を拒んだ各国の対応を「利己的な国益が優先されている。リスクが高まる中で、国際連帯と協力が下に置かれている」と批判。「ドアを閉じることは国民への感染防止に役立つかもしれないが、問題の本質に対応できるという意味ではない」と続けた。そのうえで、フン・セン氏が2月初旬に中国を訪問したことを「精神的な支援と連帯を示すための大胆で勇敢な決定だ」と評価。ウエステルダムの受け入れは「道徳的責任に基づいて行われた」と政権の決定を褒めちぎった。

 フン・セン政権は野党陣営への弾圧など独裁色を強めており、欧州連合(EU)は12日、民主主義後退の懸念からカンボジアへの関税優遇措置の一部停止を発表した。同紙は17日付の記事で「それ(優遇措置停止)にもかかわらず、20の欧州諸国の乗客を救うために行動を起こした」と、ここでも政府を称賛した。記事では人権や人命を重視する態度は、1970年代後半のポル・ポト政権による大虐殺を経て、国内に芽生えたと指摘。「カンボジアは、規模は小さいが大きな心を持つ国だ。人道危機に直面して優柔不断の国ではない」と断じた。

 フン・セン氏は言論の自由への圧力も強化しており、2017年には政権に批判的な新聞に多額の税金を課して廃刊に追い込んだ。称賛の裏にはメディアが政権を正面から批判しづらくなっている現状もある。(シンガポール 森浩)

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