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【環球異見】新型肺炎とクルーズ船 隔離2週間は疫学的な悪夢

横浜・大黒ふ頭に着岸するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」=2月8日午前、横浜市(佐藤徳昭撮影)
横浜・大黒ふ頭に着岸するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」=2月8日午前、横浜市(佐藤徳昭撮影)
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 肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大では、2隻のクルーズ船をめぐる処遇が注目を集めた。横浜港に停泊した「ダイヤモンド・プリンセス」では、日本政府が乗船者を船内に隔離。海外メディアの批判にさらされ、乗客から死者も出て衝撃が走った。一方、複数国から入港を拒否された「ウエステルダム」を受け入れたカンボジアでは、下船者から感染者が出たにもかかわらず、地元メディアが政府を持ち上げている。

□米国 ニューヨークタイムズ

■隔離2週間は疫学的な悪夢

 横浜港に2月3日に到着したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内に「検疫」を理由に乗客乗員約3700人を2週間隔離した日本政府の対応には、300人以上の自国民が留め置かれた米国のメディアでは批判的な論調が目立つ。

 米紙ニューヨーク・タイムズは17日付の記事で、「船内隔離は疫学的な悪夢となった」と断じ、中国の武漢市よりも感染比率が高い船内での「際限のない感染拡大」は、「中国本土以外では最大の感染中心地となったクルーズ船内での処置に対して、解答困難な疑問と辛辣(しんらつ)な批判を突きつけた」と糾弾した。

 その上で「船内での隔離は、過去に例を見ない失敗に終わった。この対応は(船舶の構造的に)不可能だったということを学び取り、将来繰り返してはならない」とする専門家のコメントを紹介した。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルも18日付の記事で、「(17日時点で)ダイヤモンド・プリンセスでの新型コロナウイルスの感染者数は、乗船者の8人に1人の割合に上り、日本政府が無症状の乗客乗員らを閉じ込め続けたことに疑問の声が沸き起こっている。そもそもこの船は、長期間隔離できるようには設計されていない」と指摘した。さらに「船内で集団感染が起きつつあるとわかった段階で、乗客乗員のウイルス検査を猛スピードで行い、陰性となった人は直ちに下船させるべきだった。この方法にもリスクはあるが、(次善策として)取る価値のあるリスクだった」とする日本の専門家の意見も伝えた。

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