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「感染におびえた」「ほっとした」 新型コロナウイルス 下船後の思いさまざま

■20代男女

 交際相手との旅行だったという横浜市在住の会社員男性(23)は、感染を恐れて、「船上では自室以外にあまり外に出られなかった」という息苦しい日々を振り返った。「部屋に窓はあったけれど暗かった。太陽の光を浴びられることがこんなにうれしいなんて」と笑顔を見せた。

 帰宅後は、「親からも外出するなといわれているので、2週間は自宅でじっとしていようと思う」と話し、出社も自主的に控える意向を示した。

 交際相手の20代女性は、「安心した。部屋から出られなかったことがきつかった」と言葉少なだった。

■30代男性

 70代母との旅行でクルーズ船に乗っていた東京都内に住む30代男性は、15日に検体を採取後、下船当日の早朝に陰性と結果が通知された。その間、検査結果についての連絡はなく、「気が張り詰めて眠れなかった。疲れているため、とにかく帰って寝たい」と疲労をにじませた。

 船内の状況について、「数日前に2つ隣の部屋の人が搬送されたり、電話で船内の友人が感染したと知らされたりして、とても心配だった」。また、「感染していたのが自分かもしれないし、一歩間違えれば死んでいたかもしれない」と語った。

 さらに、「船内ではどこが危なくて、どこが危なくないのか、よくわからなかった」と衛生管理の不十分さを指摘し、「感染者と接触していないとはいい切れない。今は陰性と結果が出ているが、後日に陽性に変わるかもしれない。周りの人への影響が不安」と話し、最低でも1週間は自宅で過ごすという。

■86歳女性

 富山県高岡市在住の女性(86)は、「(船から)ようやく出られてよかった」と安堵(あんど)する一方、同年代の感染者2人が死亡した情報を船上で聞いたことについて触れ、「とてもびっくりした。どうしてそんなことになってしまったのか…」と声をつまらせた。

 一方、自身については、「感染しないようにと周りのみなさんが気を使ってくださった」と感謝を口にした。東京駅を経由し、新幹線で帰宅するといい、「まだ長旅の途中。帰ったら大好きなピアノを弾きたい」と笑顔をみせた。

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