小学生兄弟の感染、1人は10歳未満 北海道
感染が拡大している新型コロナウイルスをめぐり、北海道は21日、道内で新たに3人の感染が確認されたと発表した。うち2人は兄弟で、中富良野町の中富良野小学校に通う日本国籍の男子児童。発熱の症状が出て入院したが、現在は回復傾向としている。
もう1人は千歳市に住む40代の日本人女性で、小樽検疫所千歳空港検疫所支所に検疫官として勤務している。道内の感染者は計8人となった。道によると、3人とも発症前14日間の海外渡航歴はないという。道は行動歴や濃厚接触者を調査している。
記者会見した鈴木直道知事は「患者の発生が相次いでいる状況に危機感をもって対応しなければならない」と述べた。
道教委によると、中富良野小は児童数約200人。安全対応マニュアルに沿って児童を保護者に引き渡し、校舎の消毒を行うとしている。また、町教委が保護者への説明会を開催する方向で検討している。
道によると、道内6人目は10歳未満の男児で、15日に発熱し、17日に医療機関を受診。19日から感染症病棟に入院した。7人目は10代の男児で、18日に発熱したため学校を早退して自宅療養し、19日から入院していた。
また、千歳市の女性は16日に微熱の症状があり、17日に発熱。18日に医療機関を受診した。