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比較文化で独創的研究、つくる会にも参加 芳賀徹・東大名誉教授死去

 京都造形芸術大学長や静岡県立美術館館長を務めた比較文化研究者で、東京大名誉教授の芳賀徹(はが・とおる)さんが20日、胆のうがんのため東京都内の病院で死去した。88歳。通夜は25日午後6時、告別式は26日午前10時半、東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は長男、満(みつる)氏。

 東大教養学部卒。フランス留学、米プリンストン大客員研究員などをへて東大教授、国際日本文化研究センター教授を歴任。江戸・明治期の文化を幅広い視座から研究、徳川時代を「パックス・トクガワーナ」と名付け、再評価の先鞭をつけた。『平賀源内』でサントリー学芸賞、『絵画の領分』で大佛次郎賞。平成18年に瑞宝中綬章、30年に日本芸術院賞恩賜賞。26年には歌会始召人を務めた。

 新幹線の車窓からいつも目にし、気に留めていたかやぶきの古い家が天皇誕生日に国旗を掲揚しているのを見て、「頑固に古風な愛国者の老夫婦が住んでいるのにちがいない、と私は想像していよいようれしく…」と随筆に記し、「新しい歴史教科書をつくる会」の理事も務めた。

 東大の同僚だった平川祐弘・東京大名誉教授の話「詩を解する優しい芳賀は内外の人に慕われた。留学したパリでは前衛画家と親しくなり、アンフォルメル(非定型な芸術)の本を共著で出した。徳川知識人の米欧回覧を活写できたのは、本人の外国体験が豊かで日本人として自信があるからです。文章も磨かれて第一級の比較文化学者でした」

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