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新型肺炎の治療薬「3週間以内に臨床試験結果」 WHO事務局長が見通し

新型コロナウイルスへの感染拡大に伴い、マスク不足に。ボランティアで「再生可能マスク」を縫う劇団スタッフたち=17日、香港(AP)
新型コロナウイルスへの感染拡大に伴い、マスク不足に。ボランティアで「再生可能マスク」を縫う劇団スタッフたち=17日、香港(AP)

【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は20日の記者会見で、新型コロナウイルスに対する2つの治療薬の臨床試験を実施していると述べた。試験の暫定結果は3週間以内に判明するという。試験中の治療薬が有効と確認されれば、効果的な治療法が確立される可能性も期待される。

 テドロス氏によると、WHOと各国の専門家が連携した研究チームが、抗エイズウイルス(HIV)薬を組み合わせた治療薬と、別の抗ウイルス薬の臨床試験を行っているという。

 新型コロナウイルスの肺炎をめぐっては、根本的な治療法はまだ見つかっていない。一方で、新型肺炎に感染した患者にHIV薬を投与した後、症状に改善傾向がみられたとの報告もある。菅義偉官房長官は18日の記者会見で、新型肺炎の治療に関し、HIV薬の効果などを検証すると表明した。

 WHOは11~12日、スイス・ジュネーブの本部で新型肺炎の治療法やワクチンについて話し合う専門家会合を開き、世界各国から約400人が参加した。WHOはその後も継続して、各国の専門家と電話会議などで情報共有を行い、治療薬などの開発について協議しているという。

 ただ、治療法については前進が期待されるものの、ワクチンの開発は「難関」(専門家)とされる。テドロス氏は11日、「新型コロナウイルスの最初のワクチンは18カ月以内に準備できる可能性がある」と指摘したが、一般的にワクチンの開発には数年はかかるといわれる。新型コロナウイルスが引き起こすような呼吸器系の疾病の発症を完全に防ぐワクチンは開発が特に難しいとされ、18カ月はハードルが高いとの見方は強い。

 他方、テドロス氏は20日の記者会見で、新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について、「残念ながら、今のところ(新型肺炎の)致死率は2%と分かっており、船での感染者は600人を超えている」と指摘。クルーズ船の感染者から、さらに死者が出る可能性があるとの見方を示唆した。

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