新型肺炎 「正しく恐れる」ため気をつけることは
飛沫感染と接触感染
新型コロナウイルスは、感染者のせきやくしゃみ、会話の際に口から飛び散る唾液などの飛沫(ひまつ)の中に含まれており、ウイルスを体内に入れないことが重要だ。
感染経路は大きく分けて2つある。1つは、せきやくしゃみに含まれるウイルスを口や鼻から吸い込んでしまう「飛沫感染」だ。
もう1つは「接触感染」。感染者がくしゃみ、せきを手で押さえた後に周囲の物に触り、それらを別の人が触るとウイルスが手に付着して汚染される。その手で口や鼻、目を触ると粘膜から体内にウイルスを入れてしまうことになる。
帰宅時、食事前の手洗い大切
日常生活ではドアノブや電車のつり革などを触り、手にウイルスが付着している恐れがある。外出先からの帰宅時、調理の前後、食事前などにこまめな手洗いが大切になる。指先や爪の間から手首までをせっけんを使って丁寧に洗い、しっかり乾かすようにする。
また、くしゃみやせきが出ているときは飛沫にウイルスを含んでいる可能性がある。手洗いと並んで重要なのが、口と鼻を確実に覆ってせきやくしゃみをする「せきエチケット」だ。
特に電車や職場、学校、イベントなど人が多く集まるところでは実践したい。マスクが有用だが、なければティッシュやハンカチで代用できる。周囲の人からなるべく離れ、とっさの時には袖や上着の内側で口と鼻を覆う。
持病がある人や高齢者は、感染すれば重症化する恐れがあるため、できるだけ人混みを避けるなど一層の注意が必要だ。