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「明美ちゃん基金」ミャンマー政府から感謝状 丸山大使、医療支援の意義強調

明美ちゃん基金の5周年式典であいさつする丸山市郎・駐ミャンマー日本大使=12日、ミャンマー・ヤンゴン(萩原悠久人撮影)
明美ちゃん基金の5周年式典であいさつする丸山市郎・駐ミャンマー日本大使=12日、ミャンマー・ヤンゴン(萩原悠久人撮影)

 【ヤンゴン=吉国在】開始から5年の節目を迎えた明美ちゃん基金によるミャンマーへの医療支援事業に対し、ミャンマー政府から感謝状が贈られた。12日にヤンゴン市内で行われた式典には、丸山市郎・駐ミャンマー日本大使をはじめ、ともに治療にあたってきた日本やミャンマーの医療関係者ら100人以上が出席。心臓病に苦しむミャンマーの子供が数多く救われた喜びを分かち合った。

 「心臓病で苦しむ目の前の子供たちに直接支援の手を差し伸べてきた基金の支援は、政府開発援助(ODA)などではなかなか行き届かないところ。その活動はどんなに語っても言い過ぎではないぐらい大きい」。式の冒頭であいさつに立った丸山大使はこう述べ、基金の医療支援の意義を強調した。

 平成27年3月、ミャンマーの小児医療の中心的な役割を果たしているヤンゴンの国立ヤンキン子供病院と5年間にわたる医療支援事業の覚書を締結した明美ちゃん基金。これまで医師団をミャンマーに派遣し、心臓病に苦しむ子供たちを無償で治療してきたほか、東京女子医大病院(東京都新宿区)や国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)でミャンマーの医師らの研修を行うなど、子供たちを救うことができる人材の育成を進めてきた。

 今月9日からヤンゴン入りしている医療団は現在、ヤンキン子供病院で活動中だ。この日はミャンマーの祝日で病院も休みだったが朝から手術やカテーテル治療を実施。5年間に治療した子供たちはこれで350人を超えた。

 当初予定していた支援の期間は終了するが、両国の関係者からは、継続を望む声が相次いだ。

 保健・スポーツ省を代表して出席した国立ヤンゴン総合病院のイー・イー・ミン院長は、「今後も引き続き心臓病の子供たちの命を救ってほしい」と述べ、ヤンキン子供病院のミン・ミン・カイン院長とともに支援継続を訴えた。医療団の中心メンバーで、基金の運営委員を務める中西敏雄・元東京女子医大循環器小児科教授も「ミャンマーの医療技術は5年間で大きな進歩を遂げた」とする一方、「全ての子供の命を救うにはあと一歩の支援が必要だ」と訴えた。

 産経新聞社の鳥居洋介取締役は「治療にたどりつけずに亡くなった子供はもっと多くいる」とした上で「新たなステップを踏み出したい」と言及。基金は現在、支援の延長に向けた調整を続けている。

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