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チャーター便帰国者めぐり二転三転 「12・5日間」は正しかったか

中国・武漢市から政府チャーター機第1便での帰国者が滞在するホテル「勝浦ホテル三日月」=12日午前、千葉県勝浦市(桐山弘太撮影)
中国・武漢市から政府チャーター機第1便での帰国者が滞在するホテル「勝浦ホテル三日月」=12日午前、千葉県勝浦市(桐山弘太撮影)

 中国湖北省から日本政府派遣のチャーター機第1便で帰国した人が、12日午後から滞在施設を順次後にしている。帰国当日の1月29日に新型コロナウイルスの検査の後、「12・5日間」の経過観察期間を経て、再検査で再び陰性となり、「非感染」のお墨付きをもらった形だ。しかし、どれだけの期間が必要なのか、政府側の基準が二転三転したのも事実。政府の判断は正しかったといえるのか。

 第1便の帰国者206人には異例の全員検査が行われ、無症状を含め陽性だった人は入院し、陰性だった人は自宅に戻った一部を除き、政府が用意したホテルなどに分散して滞在。この間、退出日をめぐる政府の方針に振り回されてきた。

 基準となる新型ウイルスの潜伏期間について、中国当局や世界保健機関(WHO)の見解が最長14日間から10日間、12・5日間と変遷。これを踏まえ、政府は経過観察期間を今月4日に14日間から10日間に短縮したが、6日には再度12・5日間に見直した。

 一度は今月9日に決まった最短の退出日も12日にずれ込み、内閣官房の担当者が「二転三転し申し訳ない。滞在者からはお叱りの声もあるが、全体的に冷静に受け止めてもらっている」と釈明する場面もあった。政府側にはWHOに準拠する以外に道はなかったが、別の選択肢はなかったのか。中国当局の専門家グループの論文では、潜伏期間が最長24日間に及んだとの結果も示された。

 長崎大熱帯医学研究所の森田公一所長(ウイルス学)は「例外もあるかもしれないが、現時点では多数の症例を積み上げてきたWHOの見解に準拠するのは妥当。再検査で陰性ならば、当事者にも周囲にも大丈夫だという安心感をもたらす、科学的根拠となる」と話した。

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