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クルーズ船、香港男性と船内2つの経路? 三次感染の可能性も

横浜・大黒ふ頭に着岸したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に横付けされた救急車=6日午前11時2分
横浜・大黒ふ頭に着岸したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に横付けされた救急車=6日午前11時2分

 横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、新たに乗客10人が新型コロナウイルスに感染していることが判明し、感染者は計20人となった。厚生労働省は「感染経路を特定できていない」としているが、途中下船後に感染が分かった香港の男性(80)から以外に、船内でも感染が広がっていた疑いが浮上している。三次・四次感染の可能性もあり、さらに感染者が増えるのは避けられない情勢だ。

 香港の男性は1月20日に横浜からクルーズ船に乗り、25日に香港で下船。その後30日に発熱があり、今月1日に新型ウイルスへの感染が確認された。

 厚労省は下船後に発症したとみているが、同船の乗客乗員に対する検疫では、香港の男性の濃厚接触者もウイルス検査の対象に加えた。この男性が1月22日に寄港した鹿児島でバスツアーに参加していたことが発覚。すでに下船していた4人を除き、36人が同じツアーに参加し、長時間行動をともにしていたからだ。

 5日に検査結果を公表した31人のうち10人が陽性だったが、2人はこのツアーの参加者。1人はすでに発症していたが、もう1人は無症状だったという。

 一方、残り8人は同じツアーに参加しておらず、香港の男性との明確な接点がなかった。船内ではレストランや浴場、劇場などの共有スペースが多く、ゲーム大会やダンス教室などのイベントも催されており、乗客同士が近距離で触れ合う機会が少なからずあった。

 厚労省は6日公表の新たな感染者10人に、香港の男性の濃厚接触者は含まれていないとしている。

 世界保健機関(WHO)の発表では、新型ウイルスの患者1人から感染する人数は1・4~2・5人とされており、香港の男性から感染した人がさらに感染させた三次・四次感染の可能性を指摘する声もある。

 検疫が始まった3日夜以降も乗客の行動は制限されていなかったが、厚労省は5日に客室での滞在を要請し、6日にもマスク着用や、食事の際は周囲と2メートルほど距離を取るように求めた。いまだに171人が船内で検査結果を待ち、検査対象外の無症状の人からの感染の恐れもある。

 京都産業大の高桑弘樹教授(獣医微生物学)は「(新型ウイルスの)感染力は風邪やインフルエンザと同程度に強いとみられ、今後も船内の感染者は増えていくだろう」と話した。

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