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「こんなふうに見えるとは…」 VRで認知症を体験

認知症を疑似体験するための映像の一場面。空間の距離感がうまく認識できない視空間失認の症状がある人には、車から降りる際の段差もまるでビルの屋上の高さのように見えるという(シルバーウッド提供)
認知症を疑似体験するための映像の一場面。空間の距離感がうまく認識できない視空間失認の症状がある人には、車から降りる際の段差もまるでビルの屋上の高さのように見えるという(シルバーウッド提供)
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 認知症の人はどんなことに困っているのだろう-。こうした視点で認知症の人の日常を仮想現実(VR)で疑似体験する体験会が4日、京都府立医大(京都市上京区)で行われた。参加した同大の学生ら約50人が、認知症の人が陥りやすい状況を体験し、当事者にどのように手を差し伸べたらいいのかなどを議論した。

 体験会は、医療従事者を目指す学生に将来の医療や介護のあり方について考えてもらおうと、同大の学生らが企画。首都圏でサービス付き高齢者向け住宅を運営する「シルバーウッド」(千葉県浦安市)社長の下河原忠道さん(48)を講師に招いた。学生らはVRのゴーグルを装着して、同社が実際に認知症の人の経験や、介護職員らの意見を取り入れて制作した数分間の映像を4本視聴。

 車から降りる際の段差がまるでビルの屋上のような高さに感じる「視空間失認」の症状や、見知らぬ人物が突如現れては消えたりケーキに虫がわいたりしてみえる「レビー小体型認知症」の人に多い幻視などを疑似体験した。

 「こんなふうに見えているとは知らなかった」などと学生らが意見を交わすと、下河原さんは「認知症の人の行動には理由がある。その人の自覚症状に目を向けながら接することが大切だ」と説明した。

認知症の人の見え方をVRで体験する学生ら=2月4日、京都市上京区の京都府立医大(桑村大撮影)
認知症の人の見え方をVRで体験する学生ら=2月4日、京都市上京区の京都府立医大(桑村大撮影)
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 体験会を企画した同大医学部4年の磯辺綾菜さん(23)は「VRで認知症の人のリアルな視点を知り、相手に寄り添って不安を解消してあげることが大事だと学んだ」と話した。

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