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新型肺炎、静岡県内で中国団体ツアーのキャンセル相次ぐ 県は対策強化

新型コロナウイルスへの対応状況を確認した県の危機管理連絡調整会議=28日、県危機管理センター(田中万紀撮影)
新型コロナウイルスへの対応状況を確認した県の危機管理連絡調整会議=28日、県危機管理センター(田中万紀撮影)

 中国を中心に感染拡大が続く新型コロナウイルスによる肺炎の静岡県内での発生に備え、県が対策を強化している。各保健所に相談専用ダイヤルを開設したほか、医療機関に掲示する中国語のポスターを作成し、市町や医療機関と連携して対策の徹底を呼び掛けている。ただ、すでに県内でも中国人観光客を中心に宿泊キャンセルが相次いでおり、本来なら春節期間中で書き入れ時となる観光業界を直撃している。

 県観光協会によると、27日午後3時時点で、県内主要観光地の宿泊施設で計1857人分のキャンセルが出た。ほとんどが中国からの団体ツアー客だった。

 地域別では浜松市や袋井市、菊川市など県西部が目立つ。中には「中国からの宿泊客がいるかもしれないと、日本人客のキャンセルがあった」「日本人客から中国人客はいるかとの問い合わせが多発している」という宿泊施設もあった。

 県経済産業部によると、県内企業8社が中国・武漢に事業所を持っており、日本人11人が駐在していたが、28日までに全員が帰国した。中国路線が多数運航する静岡空港では、全旅客に対してサーモグラフィーを使った発熱確認を行っている。

 県は新型コロナウイルスによる肺炎が指定感染症となったことを受け、28日に関係部局を集めた緊急会議を開いた。対応できる医療機関としては、地域ごとに10病院(計46ベッド)が指定されている。これまで東京都の国立感染症研究所で実施していた検体検査が、早ければ週内にも県環境衛生科学研究所など県内3カ所でも実施できるようになる。

 さらに、県民の不安を払拭するため、県や各地の保健所では相談専用ダイヤルを設けた。平日の午前8時半~午後5時に、中国への渡航歴があったり患者と接触した心配がある人、肺炎のような症状がある人を対象に、各種相談を受け付けている。

 川勝平太知事は28日の定例会見で「まずはコロナウイルスの封じ込めが最優先だ。感染症は油断してはならない。徹底して取り組む」と述べた。

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