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今にいきる自学自習力 公文式経験者が振り返る 学びの魅力と特色

 「わが子が高校数学で困らないようにするには、家庭では何をしておけばよいか」。創始者・公文公(くもん・とおる)氏が抱いた長男への思いからスタートした公文式。読み書き計算などのプリント教材を中心に解き進めていくシンプルな学習だが、能力を最大限に伸ばす工夫が凝らされている。仲間とともに学ぶ教室という場、「自分で学ぶことができる」という自信を生み出す教材構成、一人ひとりをサポートする先生のまなざし…。試行錯誤しながら学ぶ経験を積み重ね、基礎学力と自学自習力を培っていく。公文式経験者の産経新聞社員が振り返る魅力や学びの特長について、3回にわたって紹介する。

 第2回は、公文式の英語を通じて、世界への関心を深めた西口千尋さん。専用リスニング機器『E-Pencil(イー・ペンシル)』を体験しながら、英語学習の思い出などについて聞いた。

〈第2回〉英語学習で広がった世界

西口千尋(メディア営業局)

学習歴:算数・数学、国語、英語

公文式で出あった英語学習。英語とメディアを通して、日本の伝統や海外の文化をクロスさせていく仕事に関心があるという
公文式で出あった英語学習。英語とメディアを通して、日本の伝統や海外の文化をクロスさせていく仕事に関心があるという
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知ることはとても楽しい

--公文式を始めたきっかけは。

 小学校に入学するときに、算数・数学、国語を始めました。両親が中学受験を考えるなかで、基礎学力をしっかりとつけさせたいと考えたそうです。勉強の仕方も友人と競い合うのではなく、一緒に学ぶ環境をつくりたいということで公文式を選んだと聞きました。両親が共働きでしたので、学校が終わった後に友人と教室に行くことが楽しかったです。

--教室の雰囲気はどうでしたか。

 活気のある雰囲気で、学習面は先生がとても優しくアドバイスしてくれました。分からない所や間違った問題も、訂正して先生に提出すると花丸をつけて一緒に喜んでくれたこともありました。教材が早く終わり、友人を待っているときは、本棚にある本を夢中になって読んでいました。教材に使われている物語の本だったりして、読書の時間も楽しみのひとつでした。

--学習にはどのように取り組んでいましたか。

 算数は計算間違いが悔しくて、1回で100点をもらおうと頑張っていました。国語は新しい文章を読める期待感があって、読書の延長の感覚でした。「もっと新しいことを知りたい」という気持ちが膨らんでいきました。宿題は、母が仕事から帰るまでには終わらせておくようにすると、帰宅した母が目を通してくれるのです。計画的に学習していたと思います。

--学習の手応えを感じた経験は。

 算数、国語以外でも、学校で学ぶ新しい分野への苦手意識がありませんでした。知らないことが怖いのではなく、知ることが楽しいと思えるようになっていました。算数では初歩的なミスがなかったです。国語は読むことも書くことも好きで、「自分だったら、続きはこうしよう」と物語の続きを空想することが得意でした。読書感想文や文集も積極的に書いていました。

効率的に学べる『E-Pencil(イー・ペンシル)』

--英語は小学校4年生に始めたのですね。

 きっかけは、父が出張先のオーストラリアから送ってくれた1枚のはがきでした。シンプルな英文がつづられていて、母に教えてもらいながら読みました。はがきの向こうに知らない風景が広がっていて、英語を学べば世界を知ることができるのではないかとワクワクしたのです。母は英語教師ですが、強制的に英語の勉強をさせられたことがありません。「公文で英語も習いたい」と伝えたところ、とても喜んでくれました。

--公文式の英語はどうでしたか。

 聞いて、読んで、書いて…。その過程を積み重ねていくのですが、聞くという部分が重要でした。小学生のときは、単語がアルファベットの羅列のように見えました。聞くことによって、単語の意味や発音がうまく覚えられ、多くの単語を吸収することができました。妹に「この言葉はこういう意味だよ」と教えたりして…。次第に外国の方々と話してみたいと思うようになりました。

--公文式では現在、高校レベルまでの教材音声がすべて収録されている専用リスニング機器『E-Pencil(イー・ペンシル)』を使用しています。

 当時は『E.master(イー・マスター)』というCDを使った専用リスニング機器を使用していました。テキストをめくりながらCD機器を操作していたのですが、『E-Pencil(イー・ペンシル)』は、操作が簡単で、聞く・読む・書くが効率的に学べそうです。

--実際に使ってみて、印象はどうですか。

 「聞きやすい。わかりやすい。楽しいな」というのが第一印象。教材もカラフルでポップな感じになっています。テキストの音声マークをペンでタッチすると、ネイティブスピーカーが発音する単語や英文音声をすぐ聞くことができるのも便利です。分からない所をさっと繰り返し学習することができます。発音はゆっくりと聞きやすいですが、各教材の仕上げ段階になると少し速くなるのですね。単語も日常生活でよく使う言葉、生きた英語が取り上げられています。学習が進むと高度な内容になっていくと思いますが、米公民権運動の指導者として知られるキング牧師のスピーチが生の音声で入っていたりすると聞き、驚きました。さらには耳で覚えた単語や文を書くことによって、文法などもしっかりと学ぶことができそうです。

小学校4年生当時の西口さん。熱心に英語学習に取り組み、表彰を受けた(写真左・西口さん提供)。初体験した『E-Pencil(イー・ペンシル)』に、「便利で楽しい」と笑った
小学校4年生当時の西口さん。熱心に英語学習に取り組み、表彰を受けた(写真左・西口さん提供)。初体験した『E-Pencil(イー・ペンシル)』に、「便利で楽しい」と笑った
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着実にステップアップする

--英語はその後の夢や進路につながっていきます。

 中学生になり、学校でニュージーランド人の先生と出あいました。教室では話すのも書くのも英語。友人たちは苦手意識があったようですが、公文式での学習経験から自信を持ってコミュニケーションできました。先生から「日本とニュージーランドは季節が反対だよ」といった話を聞き、自分がいる場所とまったく違う世界があることを知り、行ってみたいと思いが募りました。中学2年生のとき、自分で申し込み、オーストラリアで2週間のホームステイを体験しました。振り返ってみると、チャレンジだったなと思います。

--公文式の英語学習で鍛えられた点は。

 聞くという部分が鍛えられました。単語を視覚だけではなく、耳で聞いて覚えるのは効率がいいですし、語彙は基礎力そのものです。また、聞く力が、話す力の土台になっているという実感があります。音声と文字を結び付けて学習することで、リスニング力や長文読解力にもつながっていくはずです。

--英語の学習は独学で続けているそうですね。仕事とのつながりは。

 文章を読むことだけではなく、文化や伝統、芸術などが好きで新聞社に入社しました。新聞社には、情報を発信できる媒体があります。英語の勉強を続け、海外の文化や伝統を知ってもらえるようなイベントなどに関わっていきたいです。

--公文式学習で得たことは何でしょうか。

 新しいことに臆せず取り組めること。そういう小さな挑戦が積み重なって、自信につながっていきます。コツコツ続ける力は基礎になります。何をするにしても、知識を蓄えてから入っていくことができます。仕事ではトラブルに遭遇することもあります。知らないことを知り、自分の中の引き出しを増やしておくことで、解決策も増えていくような気がします。

--公文式の学びとは。

 公文式の教室では、先生や友人に励まされながら、自分のペースで楽しく勉強できます。順位をつけ、競い合っていくことも大事です。でも、競うことが目標になってしまうと、分からない部分をうやむやにして突き進んでしまうこともあります。自学自習するからこそ、間違いやすい弱点などを理解し、着実にステップアップしていけるのではないでしょうか。

仕事を進める上で、見直しや確認をする…といったことも公文式で学んだこと。自分の中の土台になっているという
仕事を進める上で、見直しや確認をする…といったことも公文式で学んだこと。自分の中の土台になっているという
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【公文式の簡単プロフィル】

 公文式は昭和30年、大阪府守口市に第1号教室を開設。数学教師だった創始者・公文公氏が、当時小学校2年生だった長男のために計算問題を作成したことが始まり。特長は「ちょうどの学習」「学年を越える」「自学自習」。算数・数学、英語、国語があり、乳幼児から大人まで学習できる。

 教室には、教室ごとに定められた曜日で週2回通う。教室での学習の流れは、一人ひとりに合わせて用意された当日教材を受け取り、席について自分で学習し、解き終えたら先生に採点してもらう。間違いがあれば解き直して訂正し、先生に再度提出。すべての教材を100点にしたら、宿題を持って返り、次回の教室に持参する。この繰り返しで、学習を積み重ねていく。

 先生は、子どもたちができるだけ早い時期に高校教材を学習できるように導く。先に進む、もう少し復習する…など、ちょうどよい学習になるように教材を選定する。自分の力で問題を解く力を養うため、ときには見守り、つまずいたときにはヒントを与える。そして、〈認め、ほめ、励ます〉ことで次に進む力をつけていくという。

※学習の特長や無料体験学習などの詳細は、公文式HPへ

提供:公文教育研究会

※撮影協力:三井ガーデンホテル大手町

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