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【原坂一郎の子育て相談】入園後の困った行動

 この春に年長組になる娘は、昨年4月の入園当初、口に指を入れたり、名札を噛(か)んだりすることが多かったのでそのつど注意していました。しなくなったと思ったら今度は、嘘をつくようになり、先日も園での失敗を「トイレにはまった」「水がかかった」と嘘をつき、嘘に嘘を重ねるようになりました。日頃から嘘はダメと言ってきただけに悲しくなり、園に相談すると、男の子をたたいたりおちんちんを触ったりと、次々とショックなことを先生が教えてくれ、もうどうしたらよいかと困っています。

 入園以来ショックなことが起こり続け、かなり滅入(めい)っておられる様子。でも、いずれも子供にはよくあることで、深く心配しないでいいのですよ。

 まず嘘の件ですが、本当のことを言ったら不都合が起こるとき、子供はよく嘘をつきます。「園で失敗した」と正直に言ったらきっと何か言われると思ったのでしょう。でも決して嘘をつく子になったのではなく、正直に言えなかっただけ。今後は、どんなことでも本当のことを言ったときは、決して叱らないようにし、「よくぞ教えてくれた」とむしろほめるようにしてみてください。安心して本当のことを言ってくれますよ。

 男の子のおちんちんを触るのは、性の違いを意識し始めただけでしょう。「取り外しができると思い、銭湯で男の子のおちんちんを片っ端から引っ張った」という女の子もいましたし、パパの絵を描くとズボンの上からわざわざおちんちんを描く女の子もいましたから。

 私にはすべてなんでもないことに思えても、あなたはそのひとつひとつが許せない様子。でも、今後は許容範囲を少しずつ広げ、何があっても、「とんでもないこと」とみなさず、「そう来たか」「わが子の一面を知ってよかった」くらいに思ってほしいと思います。「おおらかな子育て」とはそういうことだと思います。

(こどもコンサルタント)

原坂一郎 23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士。

 子育てに関する悩みをお寄せください。原坂一郎先生が回答します。〈メール〉life@sankei.co.jp

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