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鳥獣被害、村民が立ち上がった…大阪・千早赤阪に対策隊

収穫を控える中、イノシシに荒らされた田んぼ=昨年9月、大阪府千早赤阪村(同府南河内農と緑の総合事務所提供)
収穫を控える中、イノシシに荒らされた田んぼ=昨年9月、大阪府千早赤阪村(同府南河内農と緑の総合事務所提供)

 イノシシをはじめ有害鳥獣の被害を防ぐ「鳥獣被害対策実施隊」が、大阪府千早赤阪村に発足した。メンバーは有志の村民らで、民間主体の実動部隊が結成されたのは府内初。捕獲用わなや電気柵の正しい使い方などを農家に指導し、被害ゼロを目指す。これまで村や地元猟友会が対策を講じてきたが、専門の部隊が発足したことで、持続的な対応が可能となった。(藤崎真生)

 村によると、村内では、有害鳥獣が稲を踏み倒したり、畑を掘り返して農作物を食い荒らしたりする被害や目撃情報が、3、4年ほど前から増加。農作物の被害額は、平成30年度で数百万円にのぼるとみられる。アライグマに荒らされたケースもあるが、ほとんどはイノシシによる被害という。

 被害の増加は耕作放棄地の拡大が要因。イノシシは、人家や田畑から遠い山林に生息しているが、田畑に農作物が栽培されなくなると、山林から移動して住み着くようになったとみられる。周辺には放棄されていない田畑もあるため、農作物を狙いやすい。

 「実施隊」は、隊員を公募したうえで、男性17人がメンバーとなり昨年12月に結成された。鳥獣被害防止特別措置法に基づく組織で、国から補助金が交付される。

 活動は効率的な被害防止を目指し、捕獲用わなや電気柵の正しい使い方を農家に指導。電気柵の故障や誤作動を防ぐ運用方法も細かく教える。また有害鳥獣の出没地域とともに被害状況を調べ、遊休農地の縮小にも取り組むとしている。

 これまで、村が電気柵設置の補助制度を設けたり、地元猟友会がイノシシを駆除したりしてきたが、きめ細かい活動に取り組む実施隊が組織されたため、長期的で効果的な対策がとれるようになる。

 隊長を務める村観光・産業振興課の菊井佳宏課長は「地元猟友会と両輪となり、被害対策に取り組む」と力を込めた。

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