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【第162回直木賞】「今を生きるため過去に視点置く」 「熱源」著者の川越宗一さんが会見

会見に臨む「熱源」で直木賞を受賞した川越宗一さん=15日午後、東京都千代田区(川口良介撮影)
会見に臨む「熱源」で直木賞を受賞した川越宗一さん=15日午後、東京都千代田区(川口良介撮影)

 「熱源」で第162回直木賞を受賞した川越宗一さん(41)は15日、都内のホテルで会見し「現実感がないというか信じられない気持ち。どっきりカメラが進行しているようなハラハラしている感じです」と率直な思いを語った。

 --デビュー作からわずか2作目での受賞。選考会では委員から今後の作品への期待が込められた

 「自分自身が何がどれほどできるか分からないが、評価をいただいたのはうれしい。自分の力を信じて期待に応えるような作家活動をしていきたい」

 《受賞作の『熱源』は、樺太(現サハリン)を舞台に、実在する人物であるアイヌのヤヨマネクフとポーランド人のブロニスワフ・ピウスツキが、強者の文明の中を漂いながら、懸命にアイデンティティーを模索する姿を描いた歴史小説。登場人物がいろいろな人と出会うことで人生が変わるさまが描かれる》

 --自身の人生も人との出会いで変わったか

 「自分の力で人生を切り開いてきた感はない。いろんな人に支えられてここまできた。今まで出会ったすべての人に感謝したい」

 --小説を書く上での「熱源」は何か

 「書く動機は、こういう話が読みたいというのが一番大きい。世の中に名作はたくさんあるが、こういう題材のものが読みたいけどない、それなら自分が書くしかない、書いてやろうというのが熱源」

 「歴史小説を書くのは、過去の歴史を通して僕たちがいま生きている現在を考えたいというモチベーションがある。今どういう世界に住んでいるんだろう、どういう人がいてこれからどうして生きたらいいんだろう、というのを考えたくて過去に視点をおいているところがある」

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