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きれい事の中に毒を 詩人・谷川俊太郎さん 詩集「たったいま」出版

子供時代から電気少年

 子供のころから“電気少年”で、オーディオなどの電気製品や自動車が好きなのは今も変わらない。詩を書くのはMacの端末だ。ネットフリックスで映画を観賞し、アマゾンで本を取り寄せる。便利な世の中をありがたく思いながら、書店で本が買えないことには申し訳なさも感じている。

 妻子を養う必要がなくなったころから詩が好きになってきた。米寿を迎えた今も詩の依頼は絶えず、毎日詩と向き合う。

 「毎日詩をいじっています。書いたものを推敲(すいこう)したり、新しく書き始めたり。他に楽しみがないから。昔はもっと面白いことがいっぱいあったけど、最近は外へ出るのも面倒くさくてね。今は詩を作っているときが一番楽しい。詩を書くのが生きがいみたいになっています」 (文化部 平沢裕子)

【プロフィル】谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう) 昭和6年、東京都生まれ。27年に処女詩集「二十億光年の孤独」を刊行。絵本、童話、翻訳、脚本、作詞なども手掛ける。50年に「マザー・グースのうた」で日本翻訳文化賞、平成22年に「トロムソコラージュ」で第1回鮎川信夫賞、令和元年に第47回国際交流基金賞など、受賞多数。詩集に「六十二のソネット」「ことばあそびうた」など。

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