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【AYA世代の日々 がんとともに生きる】(8)元SKE48 矢方美紀さん 診断後も「声優の夢」追いかけ

 でも、声優という夢があった。頑張って続けていたら参加できていたかもしれない作品に、ここで仕事を辞めたら関われなくなる。そう考えるとめちゃくちゃ悔しくなった。病院で相談すると、「仕事をしながら治療は続けられます」と言ってもらえたので、「仕事をしていた方が気持ちも落ち込まないかな」と続けることにしました。

再建手術せず

 主治医からは、乳房の全摘手術を勧められました。自分で調べたり人に聞いたりしましたが、乳房の部分切除でも胸の形は大きく変形してしまう。それを補うために手術をするとお金がかかる。部分切除だとまだ悪いところが残っているんじゃないかと考えて怖くなりそうでした。それなら、きれいに取ってしまおうと全摘手術を選びました。

 手術を受けたのは30年4月です。術後の傷口チェックの時に左胸を見たら、傷が一直線に入って左右のバランスがおかしかった。でも、なくなってしまったのを後悔しても仕方がないし、この後手術で(乳房)再建したければできる。「なんとかなるな」と自分に言い聞かせました。

 ただ、悩んだ末に結局再建はしませんでした。再建するならまた胸を切ることになる。もう1度体に傷がつくのが嫌でした。再建の体験談も調べましたが、「胸が冷たい」「異物が入っている感じ」と訴えている人がいた。いいことばかりじゃないなら今の状態をキープしたい。自分の人生だし、誰かに迷惑をかけることでもないので、「まあいいか、なんとかなるっしょ」って、決めました。

やかた・みき 平成4年、大分県生まれ。21年から、SKE48として活動。29年2月に卒業した後、30年1月に乳がんと診断される。4月に病名を公表。現在はホルモン治療を継続しながら、イベントやテレビ番組に出演。リポーターやナレーターなどを担当する。著書に「きっと大丈夫。~私の乳がんダイアリー~」(双葉社)。

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