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【書評】『老人流』村松友視著

『老人流』
『老人流』

 〈年齢をとったからといって老人になれるものではない〉という信念を持つ著者が、これまでに経験した面白いエピソードの数々をつづっている。

 酒場に「屈折した男の色気がただよっている」“バーテンさん”がいた時代を、「巷(ちまた)が情(じょう)のあるけしきにみちていた」と回想し、浜名湖産のハゼのキモの天ぷらを、「幻の味」と懐かしむ。祖母に育てられたという少年時代の思い出は「世間の空気とは別物」で、その鋭い観察眼はこうして養われたのかと納得した。こういう思い出話ができたら、きっと老人として尊敬されることだろう。(河出書房新社・1200円+税)

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