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原因不明肺炎 春節前に警戒高まる「早急な原因特定が重要」

 原因不明の肺炎の患者が多く出た中国湖北省武漢市内の海鮮市場=2019年12月31日(共同)
 原因不明の肺炎の患者が多く出た中国湖北省武漢市内の海鮮市場=2019年12月31日(共同)

 中国・湖北省の武漢市で発症が相次いだ原因不明の肺炎で、初の死者が出た。患者から新型のコロナウイルスが検出された一方、人から人への感染は確認されていないが、日本国内に持ち込まれる危険性はあるのか。中国では今月下旬に春節(旧正月)の大型連休を控え、帰省や旅行などで日本との出入りが活発化することも想定され、警戒感が高まっている。

 武漢当局や現地報道によると、死亡した男性(61)を含め、患者は武漢にある海鮮市場で販売された野生動物が感染経路の可能性が指摘されるが、すでに市場は閉鎖され、患者は隔離治療されている。現時点では日本国内で関連が疑われる患者の報告はない。

 厚生労働省は平時から空港などでサーモグラフィーなどを用い、入国者の発熱状況を確認するなどの検疫体制を継続。武漢からの入国者に対しては、発熱やせきなどの症状がある場合の自己申告を求めている。

 厚労省や国立感染症研究所は「人から人に広がっていく可能性は低い」(担当者)とみているが、今後ウイルスが変異し、感染力や毒性が高まる恐れもある。重症急性呼吸器症候群(SARS)は流行した2003年当時、重篤な影響を及ぼす「新感染症」として、患者が発生した場合、強制入院や就業制限などを行える措置が取られた。

 今回も動向次第で検疫体制の強化など対応を迫られる可能性があり、厚労省は中国政府や世界保健機関(WHO)からの情報収集に努めている。

 東京医科大の濱田篤郎教授(渡航医学)は「原因を早急に特定することが重要」とした上で、中国に行く場合には「野生動物を扱う市場などには近づかず、できるだけ人混みを避け、手洗いなどの衛生管理に努めてほしい」としている。

 ■コロナウイルス せきや発熱といった風邪症状を起こし、くしゃみなどから飛沫(ひまつ)・接触感染する。野生動物や家畜も固有のウイルスを保有し、人に感染するものとして6種類が知られ、重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)は深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがある。SARSはコウモリ、MERSはラクダが感染源とされている。

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