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【東京記者ノート】難しいボランティアの引き際 「ハートニット」発展的解散の後

5月10日に行われた「ハートニットプロジェクト」発展的解散式で、万感の表情を見せるアミマーさんとボランティア=盛岡市
5月10日に行われた「ハートニットプロジェクト」発展的解散式で、万感の表情を見せるアミマーさんとボランティア=盛岡市

 自らの時間と労力を、無償で困っている人や地域に差し出すボランティア。お金をもらっていないだけに気楽な印象もあるが、長い取り組みになればそんなわけにはいかない。ボランティアの引き際の難しさを実感する出来事があった。

 東日本大震災で津波被害を受けた、東北の女性たちが編んだニット小物を東京などで販売し、全額を編み手に還元する「ハートニットプロジェクト」(本部・盛岡市)の「発展的解散式」を、昨年5月に「近ごろ都に流行(はや)るもの」で記事にした。アミマーさんと呼ばれる約30人の被災者は複数のアパレルから仕事を受けるまでに腕を上げ、ニット職人として自立を宣言。運営を支え続けたボランティアも肩の荷を下ろしたはずだが…。

 昨年末。「新生ハートニットプロジェクト」のホームページが完成し、ネットショップ(www.heart-knit.com)がオープン。世界的なニットメーカー、佐藤繊維とタイアップした新ブランド「テトリコット」の流通も始まった。プロとしての順調な船出。その波間で、今もボランティアが懸命にオールをこいでいた。

 ボランティアのリーダーで事務局を務めた松ノ木和子さん(68)は、受注企業との打ち合わせのため、以前と変わらず盛岡市から何度も上京している。

 「震災からの8年間、さまざまな方を巻き込み、支えていただき、予想もしていなかった大きな活動になっていた。ここで引けない。ボランティアとしての責任があります」

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