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【書評】大和大学専任講師・岩田温が読む『国家と道徳 令和新時代の日本へ』廣池幹堂著

『国家と道徳 令和新時代の日本へ』廣池幹堂著
『国家と道徳 令和新時代の日本へ』廣池幹堂著

■すがすがしい気分になる

 本書の題名を眺め、難解な書物であるとの印象を持つ人がいるかもしれない。だが、それは誤解である。本書では皇室から政治、家族、教育など国家のさまざまな問題を道徳の観点から平易に論じている。「家族を大切にしよう」「国家は重要である」という主張はマスメディアではほとんど論じられることがないが、心ある国民にとっては常識だ。

 本書を通読し、膝を打たんばかりに共鳴した箇所がある。それは日本国憲法について論じた部分だ。憲法改正が必要な理由を次のように論じている。

 「この憲法が不道徳の極みであるからです。」

 具体的に一例だけ挙げてみよう。憲法9条を素直に読んでみれば、自衛隊の存在が違憲の存在に思われてしまうはずだ。戦力を否定する憲法がありながら、自衛隊が存在できるのは考えてみれば不思議な現象である。著者はこれこそが不道徳だと論ずる。

 「(自衛隊に)苛酷な仕事をさせるだけさせておいて、『だけどあなたは憲法違反の存在だから、協力はしません』というのですから、これほど不道徳な話はありません」

 日本国民の多くが自衛隊を誇りに思っている。自然災害、国防問題、こうした問題に関して自衛隊なしでよいと考えている人々は少ないはずだ。だが、それならば、自衛隊が誇りをもって働くことができるように憲法改正を行わねば、不道徳ではないかというのが著者の主張だ。

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