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【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】〈752〉 習近平氏の求心力の行方

中国の習近平国家主席=昨年10月、ネパール・カトマンズ(AP)
中国の習近平国家主席=昨年10月、ネパール・カトマンズ(AP)

 雑誌新年号の表紙に金色を使うのが、いつ頃始まった習慣なのかは知らないが、合併号各誌も金を使っている。『ニューズウィーク日本版』(12・31/1・7)でさえ題字に金。

 同誌の28ページにもわたる大特集「ISSUES2020 無秩序化する世界を読み解く12の論点」が、新年合併号中、唯一、読むべき特集だ。他は、ま、時間があれば、あるいはヒマつぶしに読んでも、という程度。

 「トランプ再選にこれだけある根拠」

 「『皇帝』習近平は盤石に非ず」

 「イラン敵視政策の不毛な未来」

 「インドと中国の急成長が終わる日」

 「対中貿易戦争はアメリカを救わない」

 などなど、読者の関心にみごとに応えている。

 なかでも注目すべきは矢板明夫さん(産経新聞外信部次長、前中国総局特派員)の「『皇帝』習近平…」だ。

 12月13日、米中貿易交渉で第1段階の合意がまとまったことに対し、ネット上には〈「中国側に義務、アメリカ側に権利」という内容は、「まるで現代版の下関条約」と批判する意見もあった。〉〈こうした書き込みはネット検閲で削除される。しかし、すぐにまた書かれ、削除が追い付かない状況だ。〉という。

 そして2020年。

 〈習政権の求心力に関わる3つの重要な選挙がある。1月の台湾総統選、9月の香港立法会選、そして、11月の米大統領選だ。〉

 〈1勝2敗もしくは3連敗になれば、共産党内から習政権を疑問視する声が公然と出て、権力闘争が激化する可能性もある。〉

 この特集に比べると、『週刊文春』(1月2日・9日 60周年記念新年特大号)が力を入れた「進次郎政治資金で『不倫ホテル代』」も『週刊新潮』(1月2・9日新年特大号)のトップ「『安倍内閣』の爆弾! 『文科大臣』が行政を食い物にする『萩生田球場』」も、ま、あら探しの域を出ない。

 『週刊朝日』(1・3-10新春合併号)「2020年を創る100人」。やるなら思い切って50ページくらい割けばよかったのに。

   (月刊『Hanada』編集長)

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