PR

ライフ ライフ

【話の肖像画】福岡ソフトバンクホークス球団会長・王貞治(79)(3) 56年前と違う「東京五輪」

 昔は日本選手が陸上で決勝に残ることなんて考えられなかった。前回の東京五輪のとき、僕は24歳だった。野球はオフシーズンだったので、いろいろな会場に足を運びました。戦後復興の象徴で、ただ参加することに意義があるんだと思っていた時代でした。体の大きな外国選手に勝てるわけないやと思っていた。怖いもの見たさみたいなものがあって、こんな世界があったのかというムードだった。

 それがいまや、五十数年でこれだけ世界に近づいてきた。いまは「絶対に勝つぞ」という思いが選手たち、指導者たちに満ち、国民みんなもそういう目で見ている。今回の五輪に懸ける日本の人たちの気持ちというのは、前回とは全く違っていますね。それこそ戦ってメダルを目指すことに意義があるという環境になった。

 日本選手も肉体的にずいぶん大きくなった。技術力も向上しました。女子テニスの大坂なおみや男子バスケットボールの八村塁らは世界で遜色なく戦っています。彼らのコメントを聞くと“日本を背負う”を感じます。その力によって、今回は日本が初めて世界と対等の立場で戦えるオリンピックになると思っています。(聞き手 清水満)

次のニュース

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ