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2019鎮魂 国内・海外

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 「戦後政治の総決算」を掲げ、戦後5位の長期政権を担った元首相の中曽根康弘(101歳、11・29)は自主憲法制定が持論。高松宮殿下記念世界文化賞国際顧問なども務めた。日本人初の国連難民高等弁務官となった緒方貞子(92歳、10・22)は難民救済に尽力。アフガニスタンで凶弾に倒れたNGO「ペシャワール会」現地代表の医師、中村哲(73歳、12・4)は医療活動の一方、用水路を建設した。女優の八千草薫(88歳、10・24)は上品な雰囲気でファンを魅了した。

 金田正一(86歳、10・6)はプロ野球で歴代最多の400勝を達成。日本国籍を取ったドナルド・キーン(96歳、2・24)は海外に日本文化を紹介。哲学者の梅原猛(93歳、1・12)は独創的な分野を打ち立てた。国際原子力機関(IAEA)の事務局長、天野之弥(72歳、7・18)は東京電力福島第1原発事故の最終報告書をまとめた。

防弾チョッキ姿でボスニア・ヘルツェゴビナを視察に訪れた国連難民高等弁務官の緒方貞子さん=1992(平成4)年7月、サラエボ空港(共同)
防弾チョッキ姿でボスニア・ヘルツェゴビナを視察に訪れた国連難民高等弁務官の緒方貞子さん=1992(平成4)年7月、サラエボ空港(共同)
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 女優の京マチ子(95歳、5・12)は映画「羅生門」などに出演。俳優でミュージシャンの萩原健一(68歳、3・26)は「ショーケン」の愛称で親しまれた。ドラマ「家政婦は見た!」シリーズの女優、市原悦子(82歳、1・12)は「まんが日本昔ばなし」のナレーションも人気だった。俳優の高島忠夫(88歳、6・26)。妻は元宝塚スター、息子2人も俳優で、“高島ファミリー”の顔として愛された。俳優の梅宮辰夫(81歳、12・12)は映画「仁義なき戦い」で活躍。作家、田辺聖子(91歳、6・6)は男女関係の機微を軽妙な筆致でつづった。

宝塚歌劇の100周年記念の「夢の祭典」で、観客に手を振る八千草薫さん(中央)=平成26年4月、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場
宝塚歌劇の100周年記念の「夢の祭典」で、観客に手を振る八千草薫さん(中央)=平成26年4月、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場
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 経済企画庁長官を務めた作家で経済評論家の堺屋太一(83歳、2・8)は「団塊の世代」の名付け親。本紙で正論メンバーとして健筆を振るい、第7回正論大賞を受賞した。作家、眉村卓(85歳、11・3)は草創期の日本のSF小説をリード。作家の安部譲二(82歳、9・2)は「塀の中の懲りない面々」で服役体験を描いた。

 評論家の竹村健一(89歳、7・8)はパイプをくわえた風貌で人気に。本紙正論メンバーで、第5回正論大賞も受賞した。旅行ジャーナリストの兼高かおる(90歳、1・5)は紀行番組の案内役として約150カ国を巡った。

 【政治・経済】

 望月義夫(72歳、12・19)は環境相などを歴任した。相沢英之(99歳、4・4)は金融担当相を務め、妻は女優の司葉子。村岡兼造(88歳、12・25)は官房長官などを務めた。元防衛庁長官の野呂田芳成(89歳、5・23)は郵政民営化関連法案に反対。元総務庁長官の水野清(94歳、7・28)は中央省庁再編に尽力した。保岡興治(79歳、4・19)は元法相で憲法改正論議を主導。吉田博美(70歳、10・26)は自民党参院幹事長を務めた。草川昭三(90歳、7・17)は元公明党国対委員長、石橋政嗣(95歳、12・13=判明日)は元社会党委員長。松本善明(93歳、6・24)は元共産党国対委員長で、死別した最初の妻は絵本作家のいわさきちひろ。佐藤安太(94歳、2・26)は玩具メーカーのタカラ(現タカラトミー)を、米山稔(95歳、11・11)はスポーツ用品メーカー、ヨネックスを創業した。

首相官邸での日米首脳会談でレーガン米大統領と笑顔で握手する中曽根康弘首相 =昭和58年11月
首相官邸での日米首脳会談でレーガン米大統領と笑顔で握手する中曽根康弘首相 =昭和58年11月
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 【文化】

 イラストレーターの和田誠(83歳、10・7)は映画監督など幅広く活躍。作家の橋本治(70歳、1・29)は小説「桃尻娘」を執筆した。小池一夫(82歳、4・17)は漫画「子連れ狼」の原作者。直木賞作家の阿部牧郎(85歳、5・11)は娯楽性あふれる小説を著した。池内紀(78歳、8・30)はカフカ作品を翻訳。長谷川慶太郎(91歳、9・3)は評論活動で活躍した。佐藤しのぶ(61歳、9・29)はソプラノ歌手。彫刻家の雨宮敬子(88歳、7・31)は文化功労者。囲碁棋士六段の小川誠子(68歳、11・15)はNHK囲碁番組の聞き手だった。

 【学術】

 大阪市立大名誉教授の直木孝次郎(100歳、2・2)は律令国家成立過程の研究で有名。早稲田大名誉教授の加藤典洋(71歳、5・16)は戦後日本の本質を問い続けた。北海道大名誉教授の木村汎(83歳、11・14)はロシア研究家で姉は作家の故山村美紗。本紙正論メンバーで第32回正論大賞を受賞した。慶応義塾の元塾長、鳥居泰彦(82歳、7・1)は中教審会長を務め、本紙正論メンバーでもあった。

 多摩美術大学美術館長など美術界の要職を担ってきた本江邦夫(70歳、6・3)は平成13年から高松宮殿下記念世界文化賞の選考委員も務めていた。元国立天文台長の海部宣男(75歳、4・13)は米ハワイ島のすばる望遠鏡建設に尽力した。

 京都大名誉教授の勝田吉太郎(91歳、7・22)はロシア政治思想史研究で優れた業績を上げた。本紙正論メンバーで、11年に正論大賞特別賞を受賞した。

 【芸能】

 ジャニー喜多川(87歳、7・9)はジャニーズ事務所の創業者で、数々の男性アイドルを育てた。ロック歌手で俳優の内田裕也(79歳、3・17)は昨年、妻の樹木希林を亡くした。

 女優の杉葉子(90歳、5・15)は映画「青い山脈」のヒロイン。歌手の森山加代子(78歳、3・6)の代表曲は「白い蝶のサンバ」。作詞家の有馬三恵子(83歳、4・18)は「小指の想い出」を生んだ。

 映画監督の降旗康男(84歳、5・20)は「鉄道員」など故高倉健と秀作を撮った。撮影監督の川又昂(93歳、10・5)は「砂の器」などを手掛けた。漫画家、モンキー・パンチ(81歳、4・11)は人気アニメ「ルパン三世」の原作者。女優の木内みどり(69歳、11・18)は多くの名作を脇役として支えた。

 笑福亭松之助(93歳、2・22)はタレントの明石家さんまの師匠。ケーシー高峰(85歳、4・8)は医事漫談で人気を集めた。漫才コンビ「W(ダブル)ヤング」の平川幸男(78歳、11・11)は漫才ブームの先駆けに。漫才師の横山たかし(70歳、6・1)は、金色のスーツで大金持ちを演じた。木村進(68歳、5・19)は吉本新喜劇の座長だった。

 【社会】

 岡留安則(71歳、1・31)は雑誌「噂の真相」の元編集長。元共同通信社ワシントン支局長の松尾文夫(85歳、2・25)は日米首脳の被爆地と真珠湾の相互訪問を提唱した。弁護士の三井義広(67歳、8・7)は暴力団排除運動に尽力。胎児性水俣病患者の母、坂本フジエ(94歳、10・13)は国内外で水銀被害を訴えた。野田之一(87歳、1・25)は四日市公害訴訟の原告患者9人のうち唯一存命だった。

 【スポーツ】

 プロレスラー「ザ・デストロイヤー」のリチャード・ベイヤー(88歳、3・7)は力道山らと名勝負を演じた。大相撲の元関脇逆鉾で井筒親方の福薗好昭(58歳、9・16)は技巧派。第60代横綱双羽黒の北尾光司(55歳、2・10)は引退後、プロレスラーに。プロ野球で通算100勝のジーン・バッキー(82歳、9・14)は昭和39年の阪神のリーグ優勝に貢献。近藤昭仁(80歳、3・27)は横浜(現DeNA)、ロッテで監督を務めた。鎌田実(80歳、8・1)は阪神、近鉄で内野手として活躍。陸上の女子長距離の指導者、小出義雄(80歳、4・24)は五輪金メダリストの高橋尚子らを育てた。

大相撲名古屋場所を観戦し「シラク杯」を時津風理事長(左)に手渡すフランス大統領ジャック・シラク=平成12(2000)年7月、愛知県体育館
大相撲名古屋場所を観戦し「シラク杯」を時津風理事長(左)に手渡すフランス大統領ジャック・シラク=平成12(2000)年7月、愛知県体育館
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 フランス元大統領のジャック・シラク(86歳、9・26)は欧州統合の深化に貢献。大相撲を愛する親日家だった。1994年まで高松宮殿下記念世界文化賞の国際顧問を務め、退任後は名誉顧問に就任していた。中国元首相の李鵬(90歳、7・22)は89年の天安門事件で民主化運動弾圧を主導した。米歌手のドリス・デイ(97歳、5・13)は「ケ・セラ・セラ」を大ヒットさせた。

 フランク・ロビンソン(83歳、2・7)は米大リーグ史上初の黒人監督。米俳優のピーター・フォンダ(79歳、8・16)は映画「イージー・ライダー」で若者のシンボルに。イタリア映画の名匠、フランコ・ゼフィレッリ(96歳、6・15)は女優のオリビア・ハッセーを見いだし、「ロミオとジュリエット」の主役に起用した。

 【政治・経済】

 オーストラリア元首相、ロバート・ホーク(89歳、5・16)はアジア太平洋経済協力会議(APEC)構想を提唱。ベジ・カイドセブシ(92歳、7・25)は中東民主化運動「アラブの春」の発火点となったチュニジアの大統領を務めた。元米兵、ジョージ・メンドンサ(95歳、2・17)は第二次大戦の対日戦勝に喜び、ニューヨークで女性にキスした写真の主として有名だった。

 【学術・文化】

 米社会学者、イマニュエル・ウォーラーステイン(88歳、8・31)は近代世界を単一システムと捉える「世界システム論」の提唱者。ドイツ出身のデザイナー、カール・ラガーフェルド(85歳、2・19)は「帝王」と呼ばれたファッション業界の重鎮。

 米建築家のイオ・ミン・ペイ(102歳、5・16)は89年の第1回高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)の受賞者。パリのルーブル美術館入り口の「ピラミッド」を設計した。小説「ビラヴド」などで知られるトニ・モリスン(88歳、8・5)は米黒人女性作家として初めてノーベル文学賞を受賞した。白一色で描いた正方形の絵画で知られるロバート・ライマン(88歳、2・8)は第17回高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)を受賞した。

 【芸術・芸能】

 ジェシー・ノーマン(74歳、9・30)は世界的なソプラノ歌手。ブラジルの歌手、ジョアン・ジルベルト(88歳、7・6)は「ボサノバの父」と呼ばれた。

 フランスの作曲家、ミシェル・ルグラン(86歳、1・26)は映画「シェルブールの雨傘」の音楽を手掛けた。アリシア・アロンソ(98歳、10・17)はキューバの伝説的バレリーナ。音楽家のアンドレ・プレビン(89歳、2・28)は映画「マイ・フェア・レディ」などで音楽部門のアカデミー賞を4回受賞。「オペラ座の怪人」などが代表作の米演出家のハロルド・プリンス(91歳、7・31)は演劇界最高の栄誉とされるトニー賞を個人最多の21回受賞した。

 ブルーノ・ガンツ(77歳、2・16)は「ヒトラー~最期の12日間~」などに出演したスイスの俳優。マリス・ヤンソンス(76歳、11・30)はラトビア出身の世界的指揮者だった。

 【スポーツ】

 マッチ・ニッカネン(55歳、2・4)はフィンランドのノルディックスキー・ジャンプ男子で活躍。冬季五輪で金メダル4個を獲得するなど「鳥人」と呼ばれた。オーストリアのレーサー、ニキ・ラウダ(70歳、5・20)は自動車のF1シリーズで年間総合王者に3回輝いた。

 文中は敬称略。年齢の次は死去した月日、芸名などは本名略、海外は現地時間

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