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新潮社PR誌「波」600号 気楽に読める工夫凝らし

「波」600号
「波」600号

 出版大手「新潮社」の新刊書などを紹介する同社発行のPR誌「波」が今年12月号で600号となった。話題の本や新連載作品の紹介だけでなく、他社本を躊躇(ちゅうちょ)なく取り上げるなどその“懐の深さ”も読書好きを魅了し続けているようだ。

 「波」創刊は昭和42年で、現在のように月刊化したのは47年からだ。岩波書店の「図書」(13年)、集英社の「青春と読書」(41年)などとともに、PR誌の老舗の一角を占める。

 楠瀬啓之「波」編集長は「あまりPR臭が強くなると、読者に見抜かれ、あきられる。対談や連載を増やして、読者が一晩で気楽に読めるよう工夫している」と長寿の秘訣(ひけつ)を話す。

 実際、600号は筒井康隆さんの短編「南蛮狭隘族」が巻頭を飾り、「波」連載から生まれ多くの賞に輝いた「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の著者、ブレイディみかこさんらによる座談会を盛り込むなど豪華なラインアップとなっている。

 書評欄では話題の他社本を紹介するなど本好きの嗜好(しこう)も重視。壮大なファンタジー作品「十二国記」のイラストを掲載した599号はファン殺到で在庫切れに。「やらなきゃいけないことは、出版社と読者、作家、書店を一つの共同体としてつなぐこと。今後もPR誌の使命を果たしていきたい」と楠瀬さん。

 「波」は税込み100円。発行は4万部強で、約半分が定期購読という。(花房壮)

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