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第10回 創作漢字コンテスト 最高賞に2作品が決定

■込められた社会へのメッセージ

審査委員 秋元康氏

 今年で10周年を迎えた「創作漢字コンテスト」。毎年、その年の世相を表す作品が生まれますが、今年はそれに加え、社会に対するメッセージが込められた作品もありました。

 最優秀賞に選ばれた「かいようおせん=海洋汚染」は、中学生の作品だと伺いました。漢字を作るうえで多様なテーマがある中で、あえてこの文字を選んだことは本当に素晴らしいと思います。対照的に、「うれしすぎる」は見た目のインパクトが抜群でした。見ているだけで楽しい気持ちになれる作品です。大喜びではなく、うれしすぎるというニュアンスも、とてもいいですね。

 また、「ドライブレコーダー」など世相を反映した作品が多く寄せられました。このほか、印象に残るのは「たくのみ=宅飲み」。昔とは異なり、若い人がお店ではなく、家でお酒を飲むのを好むようになった-という時代の流れを感じます。いずれも10周年にふさわしい、力作ぞろいでした。

第10回創作漢字コンテスト広報アンバサダー 武田鉄矢氏

 かいようおせん=海洋汚染 一瞬、どう読むかと迷うものの、海の中に「クチル」を見つけて、なるほどと合点がゆく見事な仕掛け。そして「海」と「汚」が重なっていることに気付けば「海洋汚染」とスラリと読めるわけです。うまい。是非、漢字圏へ輸出したい一文字。

 うれしすぎる もう一目で、「嬉しすぎる」と読めます。大歓喜がありありと伝わって来ます。しかも何やら決定的勝利の直後のようで、このひと文字にベスト8の宿願成就のリーチ・マイケルキャプテンの姿が重なります。スポーツ紙の見出しに御薦め。

審査委員コメント

■藤原利秀氏「最優秀賞に選ばれた2作品をはじめ、見ているとじわりじわりと良さが分かる作品や、現代の世相を反映した作品が多く、今年も審査を楽しませていただきました。来年も期待しております」

■高畠尚弘氏「創作漢字は答えが一つではない、正解のない問題に答えることです。これは、現在進んでいる教育改革の流れに沿っていますので、その意味でもこのコンテストは意義があると感じています。学校ごとの取り組みがさらに広がることを期待しています」

■下中美都氏「以前は漢字として『それらしい』字を選びたくなりましたが、近年は『らしくない』作品が着目されるようになりました。一字でいまの世相が分かる作品が多く、全体的なレベルの向上を感じます」

■井口文彦氏「最優秀賞『うれしすぎる』は漢字が動いて見えました。躍動感あふれる傑作ですね。同じく最優秀賞の『かいようおせん=海洋汚染』はじめ、『またぎき=又聞き』『ホチキス=紙とじ器』など中高生のみずみずしい感性に脱帽しました」

■酒井孝太郎氏「初めて参加しましたが、特に若い方の柔軟な発想力とセンスに驚かされました。漢字を書く機会が減っているいま、このコンテストの審査を通じて、改めて漢字の奥深さを認識できました」

■清湖口敏氏「初回から参加しており、10回目の開催に感慨を覚えます。回数を重ねると、審査する側のスキルも“洗練”されてきます。それだけに、今回選ばれたのはいずれも優秀な作品だと思います」

■審査委員(敬称略)

委員長:加地伸行(立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所前所長)

秋元康(作詞家)

藤原利秀(富国生命保険相互会社取締役副社長執行役員)

高畠尚弘(Z会取締役)

下中美都(平凡社代表取締役社長)

井口文彦(産経新聞東京本社編集局長)

酒井孝太郎(産経新聞東京本社文化部長)

清湖口敏(産経新聞東京本社客員論説委員)

■最優秀賞の副賞

白川静著『字通[普及版]』

 字には字の起源があり、歴史がある-白川静の60年にわたる文字学研究の集大成であり、字源辞典『字統』、古語辞典『字訓』に続く、字書三部作の掉尾を飾る漢和辞典『字通』の普及版。配列は引きやすさを考え部首順ではなく五十音順、見出し漢字約9600字、漢字の成り立ちの理解を助ける甲骨文・金文などの古代文字約2万2千字、熟語約22万語の収録数は元のままに、判型・定価ともに手頃な形を実現。2010年の新常用漢字対応。定価:本体1万円(税別)A5判、2464ページ。

主催 産経新聞社、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所

特別協賛 富国生命

協力 Z会、平凡社、モリサワ

後援 文化庁、福井県、フジテレビジョン、ニッポン放送、サンケイスポーツ、夕刊フジ、フジサンケイビジネスアイ、雑誌「正論」

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