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【脳を知る】「お風呂に入りたくない」無理強いせず誘導を

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 「1週間もお風呂に入ってくれないんです」

 70歳代の男性が、物忘れを訴えて奥さんと受診されました。半年前くらいから物忘れがあり、同じことを何度も言ったり、つい先ほどのことを忘れてしまうという症状があり、お風呂も入るのを嫌がり、1週間に1回ほどしか入らないというのです。

 認知機能検査では、認知機能の低下を認め、脳MRIでも海馬(かいば)の萎縮を認め、「アルツハイマー型認知症」と診断し、抗認知症薬を開始しました。それでもお風呂を入るのを嫌がるのは変わりなく、介護保険を申請してもらい、デイサービスの利用で入浴してもらうようにしました。

 認知症では、お風呂に入るのを嫌がる方が時々おられます。介護の現場では、「入浴拒否」といわれます。本人は、どれくらい入浴していないかを忘れてしまったり、身なりをきれいにしたり、体を清潔にしたりすることに無頓着になったり、入浴すること自体おっくうになったりと、人それぞれで理由はさまざまです。

 そのため、家族の方や介護者が無理やり入浴させようとすると、余計に混乱し、怒ったり暴力的になったりする場合があります。例えば、「もう何日もお風呂に入ってないから、汚い!」とか「体がくさいでしょ!」といった言い方をすると、本人の自尊心が傷つき余計に怒ってしまいます。

 介護する側は、その人の気持ちを考え、無理強いしないようにしましょう。お風呂に入らなくても命には関わらないというくらいの気持ちで接してあげてください。

 ただ、やはりずっと入っていないと匂いも気になりますし、皮膚疾患につながる恐れもありますので、うまく誘導することが大切です。

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