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自販機から牛丼作りまで リアルすぎる幼児雑誌付録の世界

リアルさが話題になっている雑誌「幼稚園」(小学館)2020年1月号の付録「ぎゅうどん づくりゲーム」
リアルさが話題になっている雑誌「幼稚園」(小学館)2020年1月号の付録「ぎゅうどん づくりゲーム」

 ミニゲーム機に牛丼作りのゲームセット…。今、幼児向け雑誌の付録が話題になっている。「これが付録で採算が合うの?」という豪華なものから、親の方が夢中になりそうな「リアル再現もの」まで多様化しているのだ。目の肥えた親子の「これ欲しい!」を引き出す舞台裏に迫った。  (文化部 加藤聖子)

親も子も納得

 「たのしい幼稚園」(講談社)は4~6歳の女児向け雑誌だ。毎号10万部強、幼児向け雑誌の中ではトップクラスの人気を誇る。

 今月26日に発売される2月号の付録は「ぴかぴか☆ゲームポッド」。幼児が楽しめるゲームや占いが内蔵されたミニゲーム機だ。ゲーム機は、子供は欲しがるが親は与えたくない物の代表格だが、幼児誌の付録であれば、子供の年齢にあった内容やデザインで、親も子も納得できそうだ。

 昨今の幼児誌について、同誌副編集長の浅野聡子さんは「特定の雑誌を継続して買っている方は少ない。付録次第で“スポット買い”される」と傾向を語る。付録によって雑誌の売り上げが大きく左右される今、「表紙で付録の魅力をどれだけ伝えられるかで勝負が決まる」という。

 今年の10月号は付録「すみっこぐらし クレーンゲーム」がヒット。完売店が続出するなど人気を呼んだ。見た目のかわいさだけでなく、手や頭を使ったり、学習要素を盛り込んだりと幼児誌ならではの工夫を欠かさない。子供に与えるものなので、特に気を使うのは安全性。制約が多い中で、自分たちが過去に作ったものを上回り続けなければならない苦労がある。

 ライバル誌も多数ひしめく中、今後もしばらくは“豪華な付録が当たり前”の状況が続きそうだ。浅野さんは「これからも驚きのある付録を作っていきたい」と意気込みを見せる。

SNSで話題に

 一方、ユニークな付録が話題になっているのが、小学館発行の4~6歳児向け雑誌「幼稚園」だ。

 その付録の特徴は、「セブンティーンアイス」など、世間でよく知られている商品のデザインやコンセプトを取り入れていること。一般的に、幼児誌の付録は子供に人気のあるおもちゃや遊びをベースに、人気キャラクターのデザインを組み合わせることが多いが、同誌は昨年度はじめあたりから、意識的に既存の商品デザインを付録に取り入れてきたという。編集長の中村美喜子さんは、「既存の商品やブランドそのものが、従来のキャラクターなどと同じ存在、意味合いになってきている」と語る。

 同誌の付録が話題になったきっかけは、昨年9月号の付録「かいてんずし つかみゲーム」。回転ずしチェーンのくら寿司による協力のもと、回転ずしをリアルに再現。モーターですしが回る仕様が面白いと評判を呼んだ。既存商品とコラボすることで大人の興味もひきつけ、その写真や動画がSNSで拡散、次号の付録に注目が集まる、という好循環が生まれている。

 同誌も毎号期待が高まる中、付録は雑誌を手に取ってもらえるかどうかを左右する要。最新号は、牛丼チェーンの吉野家とコラボした「ぎゅうどん づくりゲーム」で勝負をかけた。本物と見違えるようなリアルさを追求した付録では、プラスチック製のお玉を使い、紙製の具材を伝票にあるメニューに従って料理を盛り付けていく。特にお玉にはこだわり、本物と同じサイズ、47個の穴まで真面目に再現した。ネット上では早くも「付録が欲しい」などと話題になっている。

 中村さんは「今後も読者の目を輝かせるような雑誌、付録を作っていきたい」と話している。

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