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【かがく絵本】「サンタクロースってほんとにいるの?」子供の問い、大人の答え

絵本「サンタクロースってほんとに いるの?」
絵本「サンタクロースってほんとに いるの?」

 街頭のクリスマスのイルミネーションに心躍る季節になると、私はわが家の子供たちが幼かった頃のあの特別な夜の光景を思い出します。「サンタさんに会うんだ」と、なかなか寝てくれない子供たちに「早く寝ないとサンタさんは来ないよ」と言いつつ、私も幼い頃は同じだったなぁと懐かしんだものでした。

 昭和56年に福音館書店から刊行された『サンタクロースってほんとにいるの?』(てるおか いつこ文、すぎうら はんも絵)は、多くの子供たちが一度は抱く疑問を、子供と大人が共に考え、答えを探していくお話です。

 一緒にお風呂に入るお父さんに子供たちが尋ねます。「ねえ サンタクロースって ほんとに いるの?」「いるよ」と答えるお父さんに、子供たちの「なぜ?」は次々生まれていきます。

 「どうして ぼくの ほしいものが わかるの?」「こどもの ほしがっているものが わかるひとだけが サンタになれるんだよ」

 「どうして よなかにくるの?」「おれいを いわれるのが はずかしいからだろ」

 「サンタなんて いないって みんな いってるよ! あれは…」「いるとも ほんとだよ」

 子供たちに背中を向けながらも、お父さんはきっぱりと答えますが、子供たちの「なぜ?」はお風呂から出ても続きます。

 「こないうちもあるのは なぜ?」「びょうきの この そばで あさまで はなしこんでしまって まわりきれなくなったのかなあ」

 お母さんも一緒に考えます。寝るよう促されて子供たちはもう一度尋ねます。

 「ねえ、ほんとうにいるの」

 信頼している相手だからこそ子供は問い、子供の頃の豊かな体験があるからこそ、大人は愛と思いやりを持って答えるのです。“ほんとう”を問い続ける科学に、想像力と希望が不可欠であることを改めて気づかせてくれる科学絵本です。

(国立音楽大教授・同付属幼稚園長 林浩子)=次回は27日掲載)

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