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【この本と出会った】シンガー・ソングライター・家入レオ 『男ともだち』わたしに光をくれた

 違う、と以前のわたしだったら言っていたかもしれない。だけど、今は、今だったら、否定も肯定もせずにただ真っすぐ相手の瞳を見つめ返すだろう。それがまた相手の攻撃性を誘発するとしても。できると思ったことが上手にできなくて笑われているような気がしたり、誰かの何げない一言に時間を奪われすぎたり、そんなにいろいろ考えて疲れない? といわれる度に消えそうになるくらい恥ずかしくて。だけど、そんな自分だから拾える感情や小さな幸せがある、と思って生きるしかないのだ。自分を特別だと思っている、とか、いないとか、そんな話じゃない。神名葵もわたしも真っ赤なドロドロを抱えている自分をただ肯定して生きたいだけなのだ。

 この小説はわたしに光をくれた。これからもずっと忘れないだろう、と魂で記憶した言葉に出会えたことがうれしい。それは、上手に生きている友人の「神名は、なんだかんだ言ってそんなにうまくやれない。でも、だから、一番大切なものが残る。きっと、最後には行きたい場所に行けるわ」という言葉だ。わたしは光を見た。人生はこれからだ。わたしを待っている悲しみも喜びも、全部自分の糧にして生きるんだ。(千早茜著/文春文庫・680円+税)

【プロフィル】家入レオ

 いえいり・れお 福岡県出身。平成24年、17歳でメジャーデビューし、初アルバム「LEO」はオリコン2週連続2位。以降ドラマ主題歌やCMソングなどを担当。11日に最新ライブ映像作品「DUO ~7th Live Tour~」をリリースする。

 『男ともだち』は、29歳の女性をリアルに描き話題に。第151回(平成26年)直木賞の候補作になった。

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