PR

ライフ ライフ

【橘ジュンの人生相談】なぜ批判? 母親だって仕事が大事

イラスト・千葉真
イラスト・千葉真

相談

 20代の会社員です。この先、結婚、出産をしても時短勤務ではなく、バリバリと働きたいと思っています。ところが最近、ツイッター上で、「子育て中の女性の中に、ベビーシッターを利用すると『子育てをさぼっていると思われるかもしれない』と心配して、あまり使わないようにしている人がいる」という話題を目にしました。実際、子育て中の私の友人の中にも、ベビーシッターなどの外注サービスを利用するのを極力、控えている人もいます。

 せっかく利用できるサービスがあるのに、どうしてそんな風に萎縮しなければいけないのでしょう。子供をおろそかに扱っているわけではないはず。母親が仕事を大事にしてはいけないのでしょうか。(東京都、女性)

回答

 声をありがとうございます。

 思う存分、仕事をしたいのに、子供がまだ小さいから働くことに罪悪感を持ってしまうなんて悩みを、私も「ママ友」から聞きます。

 女性の積極的な登用を目指す「女性活躍推進法」の施行からしばらくたちますが、社会にはまだ「女性は家庭を守るもの」という保守的な価値観が根強く残っていますし、夫婦間でも、家事や育児は女性が主に行っていることが多いと思います。

 育児する女性が働きやすい社会なんて本当にあるの?って、残念ながら疑問に思ってしまいますよね。

 私から見れば仕事と育児の両立を助ける仕組みは以前より整ってきたけれど、残念ながら人々の意識のほうが、まだまだ追いついていないなって思えます。

 「子供がいたら、仕事を大事にしちゃいけないのか」の問いは、もちろん「ノー」です。使えるサービスや制度、モノなどはどんどん利用しましょう。人の手を借りることで、子供の成長が助けられることもあると思います。子育てと働き盛りは時期が重なります。子育てに人の手を借りて、自分のキャリアの成長や成果につながると思うことは試してみることです。

 私の場合、子供が幼いころは家族に面倒を見てもらいながら活動をしていました。寂しい思いはさせたでしょうが、私を一番応援してくれたのは、娘でした。

 家事も仕事も自分だけでなんとかしなきゃって頑張ると、親に余裕がなくなって、子供に窮屈な思いをさせてしまうかもしれません。疲弊した親の姿は子供に悪影響を与えてしまうこともあるでしょう。

 私は親が気持ちを楽にし、和やかでいることが子育てには大事だと思います。そのためにも、色々な人の手を借りましょう。子供のためにも。

回答者

橘ジュン 昭和46年生まれ。NPO法人「BOND プロジェクト」代表。街頭パトロールやメールなどで少女たちの悩みを聞き、支援している。厚生労働省「困難な問題を抱える女性への支援のあり方に関する検討会」構成員。主な著書に「最下層女子校生 無関心社会の罪」(小学館新書)。

相談をお寄せください

 住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記のうえ、相談内容を詳しく書いて、〒100-8078 産経新聞文化部「人生相談 あすへのヒント」係まで。

 〈メール〉life@sankei.co.jp

 〈FAX〉03・3270・2424

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ