PR

ライフ ライフ

【鬼筆のスポ魂】近本、逸した新人王をバネにしろ

僅差で新人王を逃した阪神の近本。悔しさをバネにできるか(森田達也撮影)
僅差で新人王を逃した阪神の近本。悔しさをバネにできるか(森田達也撮影)

 受賞を逃した悔しさを成長へのバネとしてほしい。もっと言うなら、投票しなかった記者たちを見返すような成績を来季以降も残してもらいたいものだ。

 今季のセ・リーグ最優秀新人(新人王)が11月26日に発表された。全くタイプの異なる2人の野手のどちらが選ばれるかで注目を集めたが、結果はヤクルトの村上宗隆内野手(19)が受賞。阪神の近本光司外野手(25)は39票差で及ばず、連盟特別表彰の新人特別賞を受賞した。

 改めて2人の今季成績を見比べてみる。九州学院高からヤクルトに入団して2年目の村上は143試合に出場。打率2割3分1厘ながら36本塁打で96打点。本塁打と打点はリーグ3位の成績。36本塁打は中西太(西鉄)が持つ高卒2年目以内のシーズン最多本塁打記録に66年ぶりに並んだ。

 一方の近本は関学大から大阪ガスを経て今季、阪神に入団。142試合に出場して打率2割7分1厘、9本塁打、42打点、36盗塁で盗塁王のタイトルを獲得。シーズン159安打は長嶋茂雄(巨人)が保持していたセ・リーグ新人最多安打記録を61年ぶりに更新した。オールスターの第2戦(甲子園球場)ではサイクル安打を含む5打数5安打をマークした。

 長距離砲とヒットメーカー&機動力。タイプが異なる2人を、投票権のある全国の記者がどう評価するのか。蓋を開けてみると、有効投票数299票のうち、村上が168票、近本が129票で阪神の木浪聖也内野手(25)と広島の床田寛樹投手(24)がそれぞれ1票。まれに見る僅差で村上が受賞となった。

 発表後からさまざまな意見が“業界内”で渦巻いている。村上の所属するヤクルトは最下位。近本の阪神はシーズン最後の6連勝で3位に入り、クライマックスシリーズではファイナルステージに進出した。チームに対する貢献度を見るなら、近本の成績の方が評価されるべき…という意見。逆にプロ2年目で36本塁打という和製大砲としての将来性を高く買う意見…。投票した記者の所属する地域差(関東と関西)を指摘する声もあった。

 しかし、何をどう口角泡を飛ばして論戦しても今季の新人王は村上で決着し、近本が選ばれなかった事実は動かない。なので近本には来季以降も成績を残して「やはりあの時の選択は…」と記者連中を“後悔”させるような選手に成長してほしい。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ