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横浜市が木製ストロー開発 海洋プラごみ削減へ

 ■大量消費を脱却へ

 木製ストローの価格は、1本当たり税別で50円。1本0・5円程度のプラスチック製ストローの約100倍に当たる。消費者に無料でストローを配布している事業者にとって、コストが高いことは痛手といえる。だが、市の担当者は「ただでストローを提供するという概念を変えていく必要がある」とし、「プラスチック製ストローの大量生産、大量消費の考えから脱却させる存在にしたい」と話す。

 国連環境計画(UNEP)が平成30年に発表した報告書によると、日本の一人当たりのプラごみの発生量は、アメリカに次いで世界第2位。海に流れ出ているプラごみは、国内で2万~6万トンに上ると推計され、波や紫外線などの影響で5ミリ以下に粉砕された「マイクロプラスチック」は、生態系への影響も懸念されている。

 海洋プラごみが問題視されている理由の一つが、海洋生物へ与える甚大な影響だ。世界自然保護基金(WWF)によると、世界では、年間800万トンものプラスチックが河川や海などに捨てられ、そのごみなどを飲み込んだり、体に絡ませたりして、ウミガメや海鳥など約700種もの生き物が傷つき、命を落としている。

 ■海洋生物に悪影響

 人間が生み出すプラごみが、海洋生物など多くの生き物の命を奪っている事実は、世界に衝撃を与えているという。

 県内でも、昨年夏ごろ、鎌倉市の海岸に打ち上げられたシロナガスクジラの赤ちゃんの胃の中から、プラスチックごみが発見された。これをきっかけに、県は令和12年までのできるだけ早期に、リサイクルされないプラごみゼロを目指す「かながわプラごみゼロ宣言」を発表している。

 世界でプラごみの削減機運が高まるなか、横浜市は今後、木製ストローの推進に取り組む他の自治体と連携し、木製ストローの普及拡大を進める方針だ。市の担当者は「限りある資源を循環させる仕組みを根付かせ、身近なものからプラごみ削減につながることを市民に感じてもらいたい」と願いを込めた。

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