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離島暮らしを1日体験、瀬戸内海沖の島で「週末島旅学校」が開校

「週末島旅学校」の舞台となった香川県丸亀市の広島
「週末島旅学校」の舞台となった香川県丸亀市の広島
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 離島暮らしを日帰り体験する「週末島旅学校」が11月23日、香川県丸亀市沖の広島で開催された。広島は瀬戸内海に浮かぶ大小28の島々からなる塩飽(しわく)諸島の1つで、大坂城の築城にも使われた青木石の産地。古くから石産業で発展し、最盛期には70以上もの丁場(採石場)が活況を呈した。

 しかし、近年は他の離島と同様、過疎化、高齢化が急速に進行。現在も続く丁場はごくわずかで、人口は179人まで減った。その中で、残った住民は島外の人々と連携。手つかずの豊かな自然や地域資源を生かした島おこし活動を続けている。

 今回の「週末島旅学校」もその一環。広島の活性化のため、2015年に古民家を改装し「ゲストハウスひるねこ」をオープンさせた旅作家、小林希さんが呼びかけた。参加者は東京、埼玉、大阪などから集まった14人。年齢層は小学2年生から70代と幅広く、晴天の下“プチ離島暮らし”を楽しんだ。

 まず向かったのは江戸時代から続いた豪商、回船問屋の尾上家の邸宅。青木石を4メートル50センチも手積みした石垣の上に建つ、約200年前に建てられた総けやき作りの家屋だ。2019年、広島が「石の島」として日本遺産に認定された際、構成文化財の1つに入った。

 現在は空き家だが、母屋のほか納屋や茶室、蔵など6つの建物が居住可能な状態で維持されている。通常は立ち入り禁止の邸内で、参加者は蔵や隠し階段で上がれる天井裏の物置などを見学。蔵の中は手付かずで、参加者は放置された江戸時代の貨幣や商売道具などの数々に、驚きの声を上げた。

 続いて向かったのは青木石の採石場。石を切断するのに使う独特の機材など見どころは多かったが、何よりも参加者の目を奪ったのは圧巻の岩肌。江戸時代から掘り出されながら尽きることがない、まさに無尽蔵の絶景を間近で見ようと、参加者は思い思いの場所へ散っていった。

 この後、参加者はバーベキュー大会で島民と交流。島暮らしの魅力や大変さなどを直接聞いて学んだ。徳島県鳴門市から参加した男性(33)は「島の人といろいろとゆっくり話ができて、島のことを知ることができたし、いい体験だった」。神奈川県から参加した女性(37)は「のびのびとした空気を味わえて、終わるときには切なくなりました。また来たいと思います」と振り返った。

 他にも「思っていた以上にすばらしいイベントで、よい思い出となりました」(60代女性)と高評価ばかりで、案内役を務めた広島連合自治会・平井明会長(71)は「皆さんが喜んでくれていることが感じ取れて、うれしかったです」と笑顔を見せた。

 最後に、小林さんは「テーマは『学校は島、先生は島の人』でした。参加された皆さんが島の人たちからたくさん聞いて、学んで、母校のように帰ってくれる場所になることを願っています」と総括。イベントには、小林さんが主宰する旅コミュニティー「しま、ねこ、ときどき海外」のメンバーも運営スタッフを兼ねて参加。一般の参加者以外にも“島ファン”を増やすことに成功した。

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