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【ビブリオエッセー】組織のリーダーの要諦とは何か 「座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」」出口治明(KADOKAWA)

 『貞観(じょうがん)政要』は、中国は唐の「貞観」(当時の元号、西暦627~649年)時代の皇帝である太宗(たいそう)・李世民(りせいみん)とその臣下との政治上の議論や問答をまとめた書物であるといわれている。

 この本の著者は、『貞観政要』を読み解いていくと組織のマネジメントを考える上で大切な五つのヒントを受け取ることができるとして、(1)組織はリーダーの器以上のことはできない(2)リーダーは、自分にとって都合の悪いことを言ってくれる部下(スタッフ)をそばに置くべきである(3)部下(スタッフ)は、上司におもねってはならない(4)君は舟なり、人は水なり。水はよく舟を載せ、またよく舟を覆す(5)リーダーは常に勉強し続けなければならない、を挙げている。

 要するに『貞観政要』は今に通じるリーダーシップ論、あるいは組織論の教科書として世界中で高く評価されている、というのである。

 『貞観政要』を初めて知ったのは、山本七平著「帝王学『貞観政要』の読み方」(日本経済新聞社刊)であり、昭和58年であった。当時、行政職員として某役所に勤務し、トップを補佐する立場にあり、山本氏のこの本に魅せられて一気に読んだことを記憶している。なかでも心を捉えたのは「草創と守文の孰(いず)れが難き」とする命題であった。また、北条政子や徳川家康もこの書物を精読したという記述も記憶に残っている。

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