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【万葉集 最果ての歌 中西進さんと行く】勇猛なる民 隼人

最南端を詠んだ万葉歌に登場する海峡「黒之瀬戸」を眺める中西進さん。激しい潮流と隼人の勇猛さが重なり合う=鹿児島県阿久根市(彦野公太朗撮影)
最南端を詠んだ万葉歌に登場する海峡「黒之瀬戸」を眺める中西進さん。激しい潮流と隼人の勇猛さが重なり合う=鹿児島県阿久根市(彦野公太朗撮影)
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 最果てに詠(うた)われた万葉歌をたどって巡った、唐や新羅の侵攻に備えて防人(さきもり)が配備された国境の島・対馬、蝦夷(えみし)の地と境を接した東北、そして隼人の住んだ南九州。外国の敵と対峙(たいじ)し、反政府勢力ともいえる民と激しい戦いを繰り返した辺境の地だ。

 旅を終え、「最果てに生きる緊張感と覚悟、吸引力と発動力のようなものを、風土と歌の中にとらえることができました」と中西さん。「それに守られるように、平和な愛や恋を詠った歌が存在していたのですね」

【プロフィル】中西進

 なかにし・すすむ 昭和4年、東京都出身。東京大学大学院博士課程修了。高志の国文学館長(富山市)、国際日本文化研究センター名誉教授。比較文学の手法で分析した万葉集研究は、「中西万葉学」とも評されている。著書に『万葉と海彼』『大伴家持』『中西進著作集』など多数。平成25年、文化勲章。

<鹿児島>

 8世紀初頭、現在の鹿児島県西部に薩摩国、東部に大隅国が成立。それぞれに国府、国分寺が置かれた。万葉集の主要編纂(へんさん)者である大伴家持(おおとものやかもち)は、薩摩国の国司に任命されている。国府が置かれた薩摩川内市には、家持の像や万葉歌碑が整備されている。

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